Powder Snow 3 〜御曹司との恋〜

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NT「パンパカパーン！

赤ちゃんの名前を
発表したいと思います！

聞きたいでしょー。知りたいでしょー。
気になるでしょー。」








「きゃっ♡直人さんっ♡
ワクワクします！」



NT「あーん♡友梨ちゃん 可愛いですねぇ♡
後で頭を撫でてあげます♡待ってなさい！」








チュムチュムと お義姉さんに 向かって
唇を鳴らした後、

ベビーベッドに眠る 愛娘を抱き上げて…







NT「純恋(すみれ)ちゃんです！
純粋な恋と書いて、スミレちゃんです♡

可愛いでしょー♡
僕と友梨ちゃんみたいでしょぉー♡」






「スミレの花言葉は、
謙虚、小さな愛、小さな幸せ、誠実…

直人さん、、素敵です。」






お義姉さんの顔から 笑顔が零れ落ちる。
お義兄さんも それに微笑み返す。



やっぱり、素敵なご夫婦…
羨ましくなっちゃうな。









「しゅみれちゃん！
かわいいねぇー。しゅみれちゃん」






純恋ちゃんの小さなおててを握る、楓くん。








「おにいちゃんれしゅよー」




その顔は、もう立派にお兄ちゃんの顔つきで…

そんな楓くんを見て、お義兄さんは 純恋ちゃんをお義姉さんに預け、楓くんを抱き上げる。









NT「楓、純恋は女の子だから、ちゃんと楓が守ってあげてね。」



「はい！」



NT「楓も、純恋も、同じように
お父様とお母様にとって大事なんだよ。」



「だいじって、なぁに？」



NT「大好き、ってこと。
宝物、なんだ。」







楓くんの頭を撫でた後、
きゅっ、と抱き締める姿に
見ているこっちの方が、なんだか胸がジーンとして、目頭が熱くなる。




やっぱり家族って、いいな…。









・









・









「純恋、可愛いかったね。
赤ちゃん、欲しくなっちゃうね。」






帰りの車の中、剛典さんは 目尻を下げて
微笑む。









「剛典さんは、すごく甘やかしそうですね。」




「絶対、甘やかしちゃうよね。
女の子なら、絶対、嫁になんてやらなーい。
彼氏なんて言語道断ー。」







…………それは それは、、







「楓が産まれた時もね、夜中に 度々、盗みに入っては、直人さんに怒られたもんだよー。」








…………それは、怒られますよ。

だいたい、夜中に夫婦の寝室に
入るだけでも駄目でしょう。








「ケチだよねー、直人さん。
姉ちゃんも 楓のことも 独り占めしちゃってさぁー。」






ぷぅー、っと頬を膨らませる 剛典さんが 可愛くて、思わず笑ってしまう。

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