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ページ47










『クラブを持ってるんだ。
週末、乗馬に行かない?』






就任式も滞りなく終わり、
そう、彼に 誘われてやって来た、乗馬クラブ。





そこは、
自宅から 車で二時間ほど走った 山の中にあり、馬の鳴く声と、蹄の音が心地良く
鳴り響いていた。








「高校を卒業した時に、
父さんが プレゼントしてくれたんだ。」






ブルル…と鳴く 大きな馬を見上げながら
彼は口を開いた。








なんと。

さすが、御曹司…




卒業のお祝いに 馬をプレゼントしてもらうなんて、聞いたことがない…。








「忙しくて、あまり会いに来れないんだけどね。」





美しく手入れされた 茶褐色の毛並みを
大事そうに撫で、








「会いに来てあげなきゃ…
コイツも寂しがるから。」







長い鼻を擦るように撫で上げ
手綱を手に取った。







「馬には乗ったことある?」



「あまりないです。」



「そう、後で教えてあげる。」







そう言って ふにゃんと笑う彼に、
新緑の季節が映える。


















剛典さんが クラブの方達と話をしている間、
哲也と一緒に 馬舎の中を見て回ったり、

埒の中で遊ぶ 馬達を見て過ごした。









「ねぇ〜哲也。見てよ、あれ!

……王子様みたい♡」






私の視線の先には、彼がいる。




馬の鼻を撫でながら
ひと言 ふた言、声を掛け
ヒョイっと乗って パカパカと向こうへ行ってしまった、彼。





それを、埒に寄りかかりながら
うっとり見惚れている次第。









「産まれながらの
サラブレッドですからね。」





「本当…。
私なんかで いいのかなって…思っちゃう。」









「僕のお姫様を 悪く言うのは
やめてくれますか?

僕のお姫様は、素敵な方です。」







そんなことないよ。
特に、取り柄もないし…









「優しくて、懐の深い女性です。

男に 癒しをあげれる方ですから、
剛典様のような方には、ぴったりの女性です。


あと、意外と巨乳です。」









「……最後のいらない。」









「いーえ。大事です。
剛典様は、
お母様が おいでになりませんでした。

母性を求めるあまり、乳が好き。
…間違いありません。」






「……乳、とか言わない!」






哲也の顔で、そのワードは似合わない。









「お似合いだと思いますよ。」



「……ほんとう?」



「えぇ。よい御夫婦になられますよ。」








そうだったら…嬉しいな。
緩む口元を 下を向いて隠した。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
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smiley(プロフ) - はい!是非!是非!ぐふふな話したいです!!(≧∇≦) (2016年9月29日 6時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - smileyさん» 飲みながらぁー、ぐへへな話しましょ♪(´ε` ) (2016年9月28日 21時) (レス) id: 04bef8cffa (このIDを非表示/違反報告)
smiley(プロフ) - 花さんがそこまで言うなら‥笑 じゃあ!じゃあ!私が未成年のお年じゃなくなったら聞けますか!?笑笑←しつこいやつ。すいやせん、 (2016年9月28日 20時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - smileyさん» お縄になりたくないから止めとくね♪(´ε` )←どんだけw (2016年9月28日 19時) (レス) id: 04bef8cffa (このIDを非表示/違反報告)
smiley(プロフ) - 笑笑 そんなにすごいんですか!!なおさら気になりますよ!!(°_°) (2016年9月28日 15時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年8月28日 21時

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