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あれから少し経った 昼下がり…
「姫、家具屋さんがお見えになりました。
お部屋の方に 搬入して構いませんか?」
家具屋?
剛典さんからは 何も聞いてないけど、
何か頼んだのかな?
『はい、どうぞ。』と返事をして
搬入されていった大きな荷物を追って
部屋を覗くと…
「健二郎さん?
どうしてこちらに?」
剛典さんと一緒に 会社にいるはずの 健二郎さんが、何故か私達の寝室で
あれやこれやと、家具屋さんに指示していた。
「あぁ、若奥様、今日から ベッドが新しくなりましたよ。
場所は…この辺で良かったですか?」
「……えぇ。大丈夫ですけど、、」
……ベッド?
新しいベッド?
剛典さんが頼んだのかしら?
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新しく運ばれてきた ベッドを前に、
顎に手を当てて ムムッとする 私に
そっと、影が忍び寄る…。
「ベッドが、ひとつ♡やらしいなぁ〜♡」
耳に口元を寄せて、ぼそり、影が 囁いた。
「………哲也!」
「恥ずかしがっちゃって♡
可愛いんだから♡」
「哲也っ//」
口を尖らせて、耳元でチュッチュと
唇を鳴らして からかう哲也が小憎たらしい!
「ねっ?僕の言った通り、
下着の用意、しておいて良かったでしょう?」
「………//」
顔を覗き込んできた 哲也は、
今まで からかってた 小憎たらしい表情から、
いつもの優しい笑顔の哲也で…
「素直になった お姫様が 可愛いくて、
王子様もメロメロなようですね。」
そんなこと…//
好きなのは…私の方よ。
「姫…、
居場所、…できてるんじゃないですか。
…欲しかったんでしょ?自分の居場所…」
……居場所、、
私の居場所になってくれるって言った、哲也。
僕が作ってあげると言ってくれた、居場所…。
「哲也のおかげよ。
ありがとう。哲也、」
「僕は、なにもしていません。
居場所は、自分で作るものです。
姫が、御自分で お作りになった 居場所ですよ。」
……哲也、、
「隆二も、健二郎も…
この家の者は、みんな 随分と前から
姫を受け入れていますよ。
姫が、見えてなかっただけです。」
………。
「てつやぁー、」
「あれあれ?泣いちゃうのかな?
よしよし…。
仕方がない お姫様ですね〜。」
優しい声と共に
ふわり、哲也の香りに包まれると、
私はすごく 安心する。
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smiley(プロフ) - はい!是非!是非!ぐふふな話したいです!!(≧∇≦) (2016年9月29日 6時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - smileyさん» 飲みながらぁー、ぐへへな話しましょ♪(´ε` ) (2016年9月28日 21時) (レス) id: 04bef8cffa (このIDを非表示/違反報告)
smiley(プロフ) - 花さんがそこまで言うなら‥笑 じゃあ!じゃあ!私が未成年のお年じゃなくなったら聞けますか!?笑笑←しつこいやつ。すいやせん、 (2016年9月28日 20時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - smileyさん» お縄になりたくないから止めとくね♪(´ε` )←どんだけw (2016年9月28日 19時) (レス) id: 04bef8cffa (このIDを非表示/違反報告)
smiley(プロフ) - 笑笑 そんなにすごいんですか!!なおさら気になりますよ!!(°_°) (2016年9月28日 15時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2016年8月28日 21時