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ページ32

「姫、、」



「………若奥様、
どうして おっしゃらなかったんですか?
坊ちゃんだって、知ってたら…」








「隆二、
良かったら 皆さんの お夕飯に出してあげて。
お口に合うか分からないけど…」






「…………、」


「………姫、」








ふたりとも、そんな顔しないで?
私は、なんとも思ってないから。





出来上がった料理を 容れ物に移して
黙々と後片付けを済ませた。


















「本当によろしかったんですか?」






背中のチャックを上げながら
哲也が口を開いた。









「いいの。
剛典さん、なんて言ってくれたと思う?
Aと、出掛けたい、って。
とっても嬉しい言葉だわ。」




「……しかし、」



「哲也、剛典さんには黙っててね。
変に気を遣わせたくないの。」








ドレッサーの前に座ったら、
哲也が、器用に髪を巻いてくれる。






「誘ってくださるだけで、嬉しいの。
一緒にいられるだけで、幸せなのよ。」






鏡の向こうの哲也は、
やっぱり、ちょっと 腑に落ちない表情だったけど、それ以上は何も言わず
私の髪を 綺麗にアップしてくれた。









剛典さんは、約束通り 6時過ぎに帰ってこられた。

ボレロを羽織って、クラッチを手に取り
剛典さんの車へと乗り込む。







「綺麗だね。」







私を見た 彼が 褒めてくれた。
ドレスは、哲也が選んでくれたもの。


黒のベルベット生地で、
身体にフィットしたデザインの
シンプルなロングドレス。




いつもより、紅い口紅をひいて
少し大人っぽく仕上げてみた。

剛典さんに、綺麗だと思われたくて…。






お店に着くと、彼は私の手を取って
車から降ろしてくれ、

腰に添えられた手で、スマートにエスコートしてくれた。






お姫様になった気分。





隣にいる、完璧な王子様を見上げて
そう思った。








「五十嵐様、お待ちしておりました。」






黒服に案内されて、テーブルに着くも…
店内には、他にお客はなく、、
キョロキョロする私に、








「今夜は貸し切りにしたんだ。
ゆっくり、食事を楽しみたいから。」









ドラマの中でしか聞いたことのない台詞を
口にする、王子様。








お洒落なお店に、美味しいワイン。


美しく彩るお皿の上には、
それに勝るとも劣らない、美味な料理。



目の前には、端正なお顔の王子様。




雰囲気だけで、酔ってしまいそうな
ふたりきりの夜を過ごした。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
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smiley(プロフ) - はい!是非!是非!ぐふふな話したいです!!(≧∇≦) (2016年9月29日 6時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - smileyさん» 飲みながらぁー、ぐへへな話しましょ♪(´ε` ) (2016年9月28日 21時) (レス) id: 04bef8cffa (このIDを非表示/違反報告)
smiley(プロフ) - 花さんがそこまで言うなら‥笑 じゃあ!じゃあ!私が未成年のお年じゃなくなったら聞けますか!?笑笑←しつこいやつ。すいやせん、 (2016年9月28日 20時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - smileyさん» お縄になりたくないから止めとくね♪(´ε` )←どんだけw (2016年9月28日 19時) (レス) id: 04bef8cffa (このIDを非表示/違反報告)
smiley(プロフ) - 笑笑 そんなにすごいんですか!!なおさら気になりますよ!!(°_°) (2016年9月28日 15時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年8月28日 21時

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