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口紅を持つ手が震えてる。
震える手で、ギュッと
両手を握りしめた。
なに？今の…。
本当のことなの？
恋人が既婚者だったから、結婚できないから…
私なの？
私とのお見合いは、もう剛典さんが
その人の所へ 戻らないための足枷代わり？
誰でもよかったのかな、、
彼女じゃないなら…誰でも一緒だったのかな、
『興味がない』
あれは、そういうことだったのね…。
『美原 響子』
知らないはずがない。
私だって、結婚するまでは、父親の会社に在籍してたから。
アパレルの会社をしていれば、
否が応でも、その名を聞く。
あの人が、
剛典さんの…恋人だった人。
私とは、まったく違うタイプの女性。
剛典さんは、ああいうタイプの女の人が
好きなんだ。
今さら 出て行くわけにもいかず、
声と足音がしなくなるまで、
身を潜めていた。
鏡の中には、血の気が引いて
呆然とした顔の私が 写ってた。
・
「姫！あんまり遅いから
ご気分でも悪くなったのかと心配してたんですよ！」
フラフラと御手洗いを出ると
待ち構えていた 哲也に捕まる。
「姫……？」
「……哲也、、」
消えそうな声で、
哲也を呼んだら…
「…、なにが、あった？」
哲也の声のトーンと
話し方が変わる。
今の哲也は、
いつもの優しい雰囲気の哲也じゃない。
「体調が悪いから、ランチ断って。」
「姫！」
「剛典さんね、…恋人がいらっしゃったみたい。」
哲也は、もう誰もいない廊下を振り返った後…
小さな溜息を漏らした。
「……それは、、姫も同じでしょう。」
……そうね。同じ…、
でもね、哲也。
なんだか、すごくショックなのよ、、
頭の中が、空っぽになっちゃうくらい…。
「こんなところにいたの？
部屋に いないから、探したよ。」
顔を上げると、
なにも知らない剛典さんが、
健二郎さんと共に歩いてくる。
ごめんなさい、剛典さん…。
嘘をつく私を、許してください。
「剛典さん、ごめんなさい。
体調がよくないので、今日はこのまま帰ります。」
「えっ？大丈夫？
気分が悪いの？病院に行こう！」
「結構です。」
突然のことに、戸惑っている剛典さんに
背を向ける。
早く、この場所から逃げ出したい…
その想いだけで、重い足を引きずって
前へ進んだ。
惨めな想いで いっぱいだった。
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smiley(プロフ) - はい！是非！是非！ぐふふな話したいです！！（≧∇≦） (2016年9月29日 6時) (
レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - smileyさん» 飲みながらぁー、ぐへへな話しましょ♪(´ε｀ ) (2016年9月28日 21時) (レス) id: 04bef8cffa (このIDを非表示/違反報告)
smiley(プロフ) - 花さんがそこまで言うなら‥笑 じゃあ！じゃあ！私が未成年のお年じゃなくなったら聞けますか！？笑笑←しつこいやつ。すいやせん、 (2016年9月28日 20時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - smileyさん» お縄になりたくないから止めとくね♪(´ε｀ )←どんだけw (2016年9月28日 19時) (レス) id: 04bef8cffa (このIDを非表示/違反報告)
smiley(プロフ) - 笑笑 そんなにすごいんですか！！なおさら気になりますよ！！(°_°) (2016年9月28日 15時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2016年8月28日 21時
