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夜、9時を回った頃
哲也に連れられて
その場所へとやって来た。
川べりに並んだ桜の樹が、奥へ奥へと続いている。
少しばかりのライトアップが、
また桜並木を 幻想的に魅せ、
「寒くない？平気？
じゃぁ、行こうか。」
少し遅れてきた剛典さんに 連れられて
首をもたげる程に咲き誇った桜の中を歩く。
「背の低い、横に横にと 広がってる桜が
『河津桜』だよ。花びらが、濃いピンクで
すごく綺麗だよね。
それからね、奥に咲いてる 背の高いのが、『寒緋桜』。色合いが本当に美しいよね。」
時折、はらはらと落ちてくる花びらが
足元や、水の上を彩る。
「毎年、健二郎とふたりで 来るんだ。
誰かを 此処に連れて来たのは
…君が初めて。」
…初めて、
とくん、と波打つ鼓動を聞きながら
桜を見上げる 彼の横顔を盗み見た。
その端正な お顔の向こうに、
ひらひらと 花びらが舞う景色さえも
幻想的なアートのようで、つい見惚れてしまう。
「綺麗…」
知らず知らずのうちに
口から零れ落ちた言葉に
振り返った彼は、
「でしょ！」
きっと、主語を 間違えている。
「毎年 此処に来て、桜を見上げるとね、
心が浄化されていく感じがするんだ。
忙しい時期だから、
余計に 心の余裕は 必要なんだよね。」
また、彼の知らない一面を 知った気がした。
「最近、忙しくて
時間、なかなか作れなくてごめんね。」
「……へいき、です、、
哲也が…いるから。」
目を逸らせないのは…
彼がずっと 私を見つめているから。
その瞳に、吸い込まれそうで、
息苦しい。
「……そう。俺はいらない？」
どくん、
儚げな眼差しに変わった彼に、
今度は 大きく波打った鼓動が
胸を打ち続ける。
息を吐く事も忘れて ひたすらに 息を吸い込む。
スローモーションのように
スッと伸びてくる手が、
私の髪にかかって、
首を竦めたら…
「花びら、ついてるよ。」
手のひらに乗った 花びらは、
風に乗って、はらりと 彼の手から
さらわれていった。
なんとも言えない、
その雰囲気に ただ、戸惑う。
・
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smiley(プロフ) - はい！是非！是非！ぐふふな話したいです！！（≧∇≦） (2016年9月29日 6時) (
レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - smileyさん» 飲みながらぁー、ぐへへな話しましょ♪(´ε｀ ) (2016年9月28日 21時) (レス) id: 04bef8cffa (このIDを非表示/違反報告)
smiley(プロフ) - 花さんがそこまで言うなら‥笑 じゃあ！じゃあ！私が未成年のお年じゃなくなったら聞けますか！？笑笑←しつこいやつ。すいやせん、 (2016年9月28日 20時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - smileyさん» お縄になりたくないから止めとくね♪(´ε｀ )←どんだけw (2016年9月28日 19時) (レス) id: 04bef8cffa (このIDを非表示/違反報告)
smiley(プロフ) - 笑笑 そんなにすごいんですか！！なおさら気になりますよ！！(°_°) (2016年9月28日 15時) (レス) id: 0e3662b721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2016年8月28日 21時
