検索窓
今日:29 hit、昨日:19 hit、合計:2,456,056 hit

Winter. ページ6




















小さな頃から、コンプレックスの塊だった。

優秀な姉二人に囲まれて、
比べられて、劣等感を抱えてきた。





なんでも ソコソコな私に、
両親は段々と 興味を削ぎ、
見向きもしなくなっていった。


両親の興味は、姉さん達だけ。






おかげで、過度に期待されることも、
そのプレッシャーに押し潰されることもなく、
自由 気ままに 過ごしてこれたわけだけど…。







あの家には、私の居場所なんてない。

私なんて あの家には、必要ないんだから。

あんな家、早く出たかった。

ちゃんと 私のことを、見てくれる人が 欲しいと ずっと 思っていた。








そんな矢先に 降って湧いた、お見合い話。








先方は、あの『五十嵐グループ』




いろんな面々で、幅広く 経営する
『五十嵐グループ』は、言わずもがな
誰もが知る、日本屈指の大企業であり、






日本の中枢。








そんな五十嵐が、なぜウチのような家に?


父親は、アパレルの会社経営をしてはいるが、
五十嵐には とうてい釣り合うはずのないような会社。






突然 降って湧いた、
五十嵐家の 跡取り息子との縁談話に
疑問しか浮かばない。

そんな私を他所に、
父親は、初めて私を褒めてくれた。








『先方は 是非、お前を、と言ってくれている。凄いじゃないか!』









姉さん達じゃなくて、私を?




一番上の姉さんは、もうお嫁に行ってるから
仕方ないにしろ、



真ん中の姉さんは、まだ独身。
父の跡を取って、この会社を継ぐのは、
真ん中の姉さん。

大和撫子な 上の姉さんとは タイプの違う美人で、頭の賢い、経営者タイプ。







そんな姉さんじゃなくて、私?


たいして綺麗でもないし、
姉さん達みたいに 秀でたものも
何ひとつ 持ち合わせていない、私?









『良くやった!
これ以上の 縁談はない!

三姉妹の中で、お前が 一番 良いところに嫁に行くとはな。
親孝行な娘だ。』









今まで まったく私に 興味なんて なかったくせに…

満足気に顔を綻ばせる 現金な父親に
呆れつつ、
顔くらいは知っている、跡取り息子との縁談は、トントン拍子で進んでいった。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1170 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2818人がお気に入り
設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - はるさん» えー!すごい!嬉しいですー(;_;)ありがとうございます(*´∀`*) (2017年10月30日 0時) (レス) id: 829e430814 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 花さんこんばんは☆4回目読み返そうと思ってます(^^)それほどこのお話は私のどツボで大好きなお話です!続編を想像しながらでは、行ってきます\(^^)/ (2017年10月29日 17時) (レス) id: 8cd26d8d1d (このIDを非表示/違反報告)
えんぜる*ふれんち(プロフ) - 花さん» うわああああ!!嬉しすぎる!涙 (2016年10月8日 18時) (レス) id: c721eee9bc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - えんぜる*ふれんちさん» もちろんです(*´∀`*)美味しそうなお名前ですからね(´-`).。oO (2016年10月8日 18時) (レス) id: 7824eede86 (このIDを非表示/違反報告)
えんぜる*ふれんち(プロフ) - 花さん!!覚えてますかね?汗 訳あって、今日アカウントを作り直したんですけど…汗 花さんが覚えていてくれると光栄です!! (2016年10月8日 18時) (レス) id: c721eee9bc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2016年8月8日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。