Powder Snow〜御曹司との恋〜

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剛典side






業務が終わった、副社長室の
ソファーに踏ん反り返る、義兄。






NT「剛典くん。
超、多忙で、
身重の奥さんがいるから、一刻も早く帰りたい 僕が、此処に居る訳…分かるよね？」




「………」







とうとう、直人さんの耳に
入ってしまった模様…。


いや、もっと早い段階から 知っていたのかもしれないけど、痺れを切らしてやってきたという感じか…。





いつもは、フニャフニャ直人さんも、
今日は、なんだか お義兄さんモード。

…俺を 怒る気なんだな、、、









「いつもは、返り討ちに遭いそうで、
厳しいことは言えないけど、
今日は、ピシッと言わせてもらうからね！」








「剛典くん、ちゃんと Aちゃんに
謝りなさい。

いつまで放っておくつもりなの？
時間が空けば 空くほど、謝り辛くなるんだからね！

僕が、翔くんにペラッと喋っちゃう前に
謝りなさい！」








……そんなの、もう、
とっくの昔に、謝り辛いよ。









「だってー、なんかぁー、
すごく 避けられちゃってるしー、
全然、会わないってゆうかぁー、、」







「そんなの、当たり前でしょっ！
言い訳ばっかりしてないで、
早く謝りなさいっ！！


まったくもうっ！
なんて馬鹿なこと してくれたのっ！！


友梨ちゃんに知られたら
どうするつもりっ！！

友梨ちゃん 泣いちゃうでしょっ！！」






テーブルを バンッバン叩く、直人さん…。






そんなこと言ったって…
俺が近寄ると、いっつも 哲也の後ろに隠れちゃうし…
なんで こんなに早く 哲也に懐いちゃったの？
何をどうしたの？哲也、








「……直人さんは、姉ちゃんと喧嘩したら
どうやって仲直りするの？」



「僕らは、いつでも仲良しです！
喧嘩はしませんっ！」






………役に立たないじゃん！








「でもぉー、たまぁーに、たまぁによ？
キャバクラ的なところに行ってぇー、、
あっ！無理矢理よ？無理矢理、翔くんに
連れられて行くんだからねっ！
喜んで行ってる訳じゃないからね！」






しどろもどろな、直人さん。

この人、本当に専務？
あのキレ者感…今、一切感じないんだけど…。








「友梨ちゃんが ヤキモチ妬いて
機嫌悪くなっちゃったりとかしたら、
もー、そりゃ、すーぐ謝ってだねぇ、、
ご機嫌伺って、大変なんだから！

愛してるってことを伝えて 許してもらうの！」







ご機嫌伺い…

贈り物、とか…？

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