検索窓
今日:27 hit、昨日:19 hit、合計:2,456,054 hit

ページ21

剛典side








翔さんと別れて、
いろんな想いを胸に、
寝室の扉を開けた。







何故か、いつも先に休んでいるはずの
あの子の姿は無くて、、









どこに行ったのかな、





探して見つけた所で、なんて 声を掛けたらいいのかもわからないまま、寝室を後にした。









渡り廊下の向こうから、
水を運んで来る 隆二の姿が見えて、
隆二に聞いてみようかな、なんて迷ってる俺の目の前で、隆二は立ち止まる。









「おかえりなさいませ、坊ちゃん。
…遅いお帰りで。

…飲んできたんですか?」






「…………うん、」







怪訝そうな隆二に、
やっぱり聞くのは止めよう、そう思った時…









「若奥様は、お風邪をひいて寝込んでらっしゃいます。


坊ちゃんに うつるといけないのでと、
今夜は、おひとりで、
ゲストルームに いらっしゃいます。」








…風邪?








「お水を持っていくところです。
…坊ちゃん、代わりに持っていかれますか?」



















音を立てないように ゲストルームの扉を開けて、中を覗くと、彼女は 眠っていた。







ナイトテーブルの上に、水とグラスの乗ったトレイを置き、スツールに腰掛けて
眠る彼女を覗き込む。








熱、高いのかな、、







汗をかいて、少し寝苦しそうな表情を浮かべている彼女。





おデコから ずり落ちたであろう タオルを水に浸し、固く絞って汗をおさえてやると、
気持ち良さそうに 口が にゃむにゃむと動いた。









俺の、せい?









俺が酷いこと言ったから?









だからあんな 寒い中、庭にいたの?

それで、風邪引いちゃったのかな、








………そう、だよね。
俺のせいだよね。









ごめん、

ごめんね。

風邪引かせて、ごめん。

傷付けて、ごめん。








眠る彼女の前髪を、そっと払って
起こさないように、手の甲で 額を撫でた。








触れた額は、
思ったよりも熱くて、
胸がシクッと痛んだ。









俺を愛して、支えてくれる女…。





健二郎が連れてきた
この娘が、そうなんだろうか…。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1170 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2818人がお気に入り
設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - はるさん» えー!すごい!嬉しいですー(;_;)ありがとうございます(*´∀`*) (2017年10月30日 0時) (レス) id: 829e430814 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 花さんこんばんは☆4回目読み返そうと思ってます(^^)それほどこのお話は私のどツボで大好きなお話です!続編を想像しながらでは、行ってきます\(^^)/ (2017年10月29日 17時) (レス) id: 8cd26d8d1d (このIDを非表示/違反報告)
えんぜる*ふれんち(プロフ) - 花さん» うわああああ!!嬉しすぎる!涙 (2016年10月8日 18時) (レス) id: c721eee9bc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - えんぜる*ふれんちさん» もちろんです(*´∀`*)美味しそうなお名前ですからね(´-`).。oO (2016年10月8日 18時) (レス) id: 7824eede86 (このIDを非表示/違反報告)
えんぜる*ふれんち(プロフ) - 花さん!!覚えてますかね?汗 訳あって、今日アカウントを作り直したんですけど…汗 花さんが覚えていてくれると光栄です!! (2016年10月8日 18時) (レス) id: c721eee9bc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2016年8月8日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。