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「今夜は 楓坊ちゃんの、好きなお夕飯にしましたよ。」







タイミングよく現れた彼は、
少しおかしな雰囲気を感じ取ったのか、
明るい声を出した。







楓「わぁ!びいふしちゅーだぁー♡

りゅーじの、びいふしちゅー、ぼくすき♡」






隆「これを食べて、英会話のお勉強、頑張ってくださいね。」






クシャッとした 笑顔をむける彼は、
隆二さん。

この屋敷の、料理人。







今の私には、この家で
彼の料理を食べている時が
一番、心温まる瞬間。






隆二さんの料理は、とても温かい。






この屋敷で、孤独を感じている 私の心に
隆二さんの料理は、優しく染み渡る。



















お夕飯が終われば、
剛典さんは、たいてい楓くんと遊ぶ。

しかし、今日のように、楓くんと遊べない時は、部屋へと戻ることが多い。







この家は、お義父さん夫婦と、
お義姉さん家族も 住んでいるため、

結婚をした後、剛典さんは もともと自室だった部屋ではなく、

長い渡り廊下の向こう側を
新しい生活居住スペースにした。






同じ屋敷内にも関わらず、
賑やかな こちらと違って、しんとした空間。









健「剛典様、
明日は 月命日にございます。」





「うん、午前中に行くから。」








月命日…、

剛典さんのお母様は、剛典さんが お小さい時に、ご病気で 亡くなられたらしく、
今のお義母様は、後妻に入られた方。





剛典さんは、必ず月命日には お墓参りに行かれる。



婚約した時、
新婚旅行から帰った後、
剛典さんと一緒に、私もお墓参りに連れて行ってもらった。







「私も、明日、一緒に行ってもいいですか?」






毎月、欠かさず 月命日にはお墓参りに行かれる 剛典さんは、きっと本当は お優しい方なんだろう。








「………いや、君はいいよ。」


「…………」








健「剛典様!

……若奥様、
お気を悪くなさらないでくださいね。
きっと、亡くなられた奥様も喜ばれます。」






「…………いえ、、明日は、、
お留守番、、してます、、、」







こちらが歩み寄ろうにも、
取りつく島もない…。









「剛典さん…、

私のことが、お嫌いですか?」








一度も こちらを見ようとしない背中に、
ずっと思っていた疑問を投げかけた。









「嫌いじゃないよ。

……興味がないだけ。」









背中を向けたままの彼は、
とても冷ややかな声で、
私の心をえぐる。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - はるさん» えー!すごい!嬉しいですー(;_;)ありがとうございます(*´∀`*) (2017年10月30日 0時) (レス) id: 829e430814 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 花さんこんばんは☆4回目読み返そうと思ってます(^^)それほどこのお話は私のどツボで大好きなお話です!続編を想像しながらでは、行ってきます\(^^)/ (2017年10月29日 17時) (レス) id: 8cd26d8d1d (このIDを非表示/違反報告)
えんぜる*ふれんち(プロフ) - 花さん» うわああああ!!嬉しすぎる!涙 (2016年10月8日 18時) (レス) id: c721eee9bc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - えんぜる*ふれんちさん» もちろんです(*´∀`*)美味しそうなお名前ですからね(´-`).。oO (2016年10月8日 18時) (レス) id: 7824eede86 (このIDを非表示/違反報告)
えんぜる*ふれんち(プロフ) - 花さん!!覚えてますかね?汗 訳あって、今日アカウントを作り直したんですけど…汗 花さんが覚えていてくれると光栄です!! (2016年10月8日 18時) (レス) id: c721eee9bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年8月8日 21時

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