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E「きゃっ♡
イタリアン♡
やっぱり食べに行かなくて
いろいろ正解だったじゃなーい?」
嬉しそうに目配せするエリちゃんに
自然と笑みが溢れる。
チラチラと彼を盗み見て
胸がいっぱいになった私は
宝石のように 美しく彩られた皿の上の
ラディッシュをつつく。
広「A…どうした?
あまり進んでないみたいだけど。」
A「…さっき、間食しちゃって。」
モゴモゴとそれらしきことを並べる。
NT「女の子は好きですからね。
甘いもの。」
微笑む彼と目が合った。
甘いものは好きだけど、
1番好きなのは貴方。
食べれないのは 胸がいっぱいだから。
胸がいっぱいなのは…
貴方のせい。
貴方を好きになってから
私の心臓は忙しく動いてる。
このままじゃ…
働きすぎて止まっちゃうかもしれない。
でも、貴方を想いながら止まるのなら、、
それはそれで幸せなのかもしれない。
NT「もうすぐ 大学 卒業ですね。
この間、成人式したと思ったのに早いなぁ。」
A「…………」
NT「振袖も よくお似合いでしたよ。
卒業式は 袴ですか?」
A「あ、ハイ。」
上手く喋れない私に…
隣から小さな溜息が聞こえた。
E「卒業式の夜、プロムがあるんです。
Aったら、まだ相手が見つからなくて…
直人さん…
Aのパートナーになってもらえません?」
ちょ…ちょっとぉー!!
何 勝手に そんなこと言ってるのー?
やめてよー。
NT「えっ?僕ですか?
いや〜 大学の卒業パーティーでしょ?
僕のような おじさんが一緒だったら
Aさんに申し訳ないですよ。笑」
ほら…遠回しに断られたじゃない。
私のような子供は
彼は 相手にしてくれないのよ。
A「……………」
泣きそう。
カチャン。とフォークを置いた私に…
広「A…直人じゃ不満か?」
口を開いたら 涙が溢れそうで…
下を向いてフルフルと首を振るのが
精一杯だった。
NT「…………僕でよかったら
エスコートしましょうか?」
顔を上げた先に
優しく微笑む彼がいた。
溢れ落ちそうな涙を堪えて
A「………お願いします。」
震える声で返事をした。
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花(プロフ) - モンちゃんさん» えー!!ありがとうございます!(*´▽`*)嬉しいなぁー(o´艸`) (2017年1月8日 20時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
モンちゃん - もう5回は読み返してます!本当に面白いです!こんな神作品ありがとうございます!!! (2017年1月8日 20時) (レス) id: 9e3f92db11 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - はるさん» ありがとうございま〜す(*≧∀≦*) (2016年10月31日 10時) (レス) id: 7824eede86 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 今から2回目読み返しまーす!楽しみで仕方ありません(><) (2016年10月31日 8時) (レス) id: e0948c858b (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - よっしいさん» ありがとうございます〜♪(´ε` )読み返し、嬉しいな! (2016年9月19日 14時) (レス) id: 786bbe97ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2015年10月30日 20時