Powder Snow〜お嬢様の恋〜

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広「…………」









A「………パパ。

お願い。

私、、、彼が欲しい。」








広「……それは、、、」







A「……直人さんと結婚したい。

彼以外の人とは、、、結婚したくない。」






今まで 親を困らせることなく

良い子にしてきた 私の初めての

我儘。反抗。








広「……付き合ってるのか？」








フルフルと首を振る。








『ふぅー 』大きな溜息が聞こえた。







広「…小林。

直人の身辺調査を頼む。」









「…ハイ。」






直己の父親が静かに返事をした。









・








パタン。






パパの書斎を出たところで

直己が待っていた。








己「……あんなこと言って、、、

きっと、、後悔する日が来ますよ。」








…それでもいい。

彼の心が手に入らなくても…。







彼の傍にいられるのなら。








ふぅ…。
直己が大きな溜息をついた。








己「…お辛い想いをしますよ？」







ジッと私を見つめる直己…








A「…構わない。」





悪魔に心を売ってしまったのだから。

その先には…

私への罰がきっと、、、待ってる。







部屋に戻って

震える手をギュッと握りしめた。







彼と、彼女の未来を変えようとする

自分のあざとさと、





好きになった男を

自分のように窮屈な場所に

閉じ込めてしまうことのやるせなさに、






胸が震え上がる。

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