Powder Snow〜お嬢様の恋〜

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連れてきてもらった部屋は、

落ち着いた感じの配色の家具が並ぶ

大人の男性の部屋だった。






と言っても、弟以外の

男性の部屋にははいったことはない。

剛典は、部屋を散らかして

よく怒られてたけど、

直人さんの部屋は キチンと整頓されていた。







NT「コーヒーしかないけど、いいですか？」








A「あっ。はい。」






部屋を ぐるっと見渡して目に止まる…

チェストの上にある オシャレな写真立て。

楽しそうに 笑う2人。






男の人の部屋なのに

お花が飾ってあったり、






NT「…どうぞ？」






湯気が立ち上るカップがペアだったり、、






彼女の気配がする部屋。








NT「…あぁ。彼女です。

3年くらいになるかなー？」






視線に気づいた彼が 自ら教えてくれた。







A「この間、、お見かけしました。




………私を部屋にあげて

怒られませんか？」






妥当な質問だと思った。

きっと、私なら嫌だと思ったから。









NT「んー？ 大丈夫ですよ。

Aさんなら。」







………それは、

こんな子供みたいな私なら

女性としてカウントしないってことですか？







彼女も、、直人さんも、、、







A「……結婚、、するんですか？」








NT「…縁とタイミングですからね。

縁があれば するでしょうね。」








………結婚、するの？

モヤモヤと 心に霧がかかったみたいに

何にも見えなくなった。







それでも、わかったのは

『嫌だな。』ってこと。







向けられた笑顔が

今はただただ…苦しい。

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