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もう。帰りたいな、、
逃げ込んだお手洗い。
此処を出たら、またあの部屋に
戻らなければならない。
憂鬱、、、
悪い人でなさそうな 私の未来の夫。
それだけでも救いなのかもしれない。
直人さんのことは 諦めなくちゃ。
彼と一緒にいれば、
直人さんを忘れる日がくるのかな。
そんな沈んだ心で お手洗いを出ると
溜息がひとつ出た。
進まない足を無理矢理引きずって
来た道を戻る。
「Aさん…」
不意に名前を呼ばれて
ドキッとした。
A「………………」
あれ?
会いたすぎて…幻覚をみてるのかな?
A「……直人、、さん?」
待ち伏せするかのように
壁に 背中を預けた彼の姿を見つけて、、、
……どうして此処に?
まっすぐに私の前に歩いてきた彼を見て、
本物なのかな、、
我ながら馬鹿なことを思う。
A「……どうして此処に?
奇遇ですね。」
NT「……偶然ではありませんよ。」
……意味が、、よく…
NT「僕の情報網をナメないでください。
知ってますか?
僕は『知りたがりの直ちゃん』
で通ってるんですよ?」
……………?
…何の話なの?
A「………………はい。」
NT「………Aさん。
今のは笑うところです。」
A「…あっ。そ、そうでしたか。
すみません。」
…結局、何故ここに
彼がいるのかわからなくて。
NT「……………」
たぶんキョトンとしてたと思う。
NT「……コッソリ覗いて、
貴女が笑顔だったら、、、
黙って帰ろうと思ってました。
でも…また泣きそうな顔をしてたら、、、」
トクン。
トクン。
彼の口から どんな言葉が飛び出すのか…
少しだけ、
ほんの少しだけ、、
期待してしまってる自分がいて、、、、
NT「……さらおうと思って。」
ドクン。
息が止まるくらい、、
大きく 跳ねた、、
、、、何て?
さらおうと思って?
NT「………さらいに来ました。」
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花(プロフ) - モンちゃんさん» えー!!ありがとうございます!(*´▽`*)嬉しいなぁー(o´艸`) (2017年1月8日 20時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
モンちゃん - もう5回は読み返してます!本当に面白いです!こんな神作品ありがとうございます!!! (2017年1月8日 20時) (レス) id: 9e3f92db11 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - はるさん» ありがとうございま〜す(*≧∀≦*) (2016年10月31日 10時) (レス) id: 7824eede86 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 今から2回目読み返しまーす!楽しみで仕方ありません(><) (2016年10月31日 8時) (レス) id: e0948c858b (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - よっしいさん» ありがとうございます〜♪(´ε` )読み返し、嬉しいな! (2016年9月19日 14時) (レス) id: 786bbe97ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2015年10月30日 20時