恋の音

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NTside






NT「Aさんは いくつなの？

前に家族と住んでる、みたいなこと

言ってたけど、この辺に住んでるの？

どうしたら夕飯一緒に食べてくれるなかな？

もっと仲良くなったら行ってくれる？」








せっかちにまくしたてるように質問した俺に

彼女は一瞬ビックリした顔をして

クスクス笑いながら言った。









「片岡さんて…

子どもみたいですね？クスクス」








あー。俺。

可愛いなと思っちゃう。






質問には全然答えてくれなくて

上手にかわされちゃったけど、

彼女のふんわりとした雰囲気に

全てを許してしまう。







この返し…

意外と大人の女性なのかな？









A「私…そろそろ戻らなくちゃ。

今日はありがとうございました。





もぅあのことはお気になさらない下さい。





…あ、、、

あの、私が片岡さんのお家に伺ったことは、

内緒にしていただけますか？

本当は規則違反なんです。」









NT「あぁ。もちろん！！

あの、じゃぁまた誘ってもいいですか？」









…何故か次がない気がして

焦って言葉にした。









A「…クスクス

…ハイ。



……ランチなら？」









ぺこりとお辞儀をして

スカートをなびかせながら

彼女は去っていった。









今日の収穫は名前と、

血液型だけか。笑








はっ。笑









どうした！

片岡 直人！

らしくねーぞ？









歳も住んでる所も教えてくれないのに、

電話番号なんていつ教えてもらえるんだか…笑









こりゃ長期戦になりそうだわ。

頑張れ！俺！！








これから、長くなりそうな 俺の片想いに

思わず溜息が漏れる。

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