検索窓
今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:57,473 hit

空に架かる ひこうき雲 trsk ページ34

これは私がまだ東大に入学する前の出来事。
高校2年の冬。生徒たちも先生方もピリピリしだす。
先輩たちは受験真っ只中で次は私たちの番だと教えてくれる。


机に向かっていつものように勉強をする。
起動しているパソコンから流れてくるラジオを聴きながら眠気覚ましのコーヒーを飲む。


優雅な真夜中の日常である。
ここまでは。
パソコンを起動したと同時にログインしているSkypeに通知が来る。


知らない人だな。
どうやって僕のIDを?


好奇心旺盛だった僕は追加申請を許可をしてメッセージを打ち込む。
相手もすぐ返信してくれる。


[ つる:こんばんは。]


[A:あれ?つるちゃんだよね?私、高校の時一緒のクラスだったAだよ!この前友達からつるちゃんもSkypeやってるって聞いてID検索してみたの!]



悪いけど全く身に覚えが無かった。
多分IDが似てたんだろうな。
それを間違って入力して検索したんだ。
ネットではよくあること。


Aさんのプロフィールを確認する。
宮城県に住んでいて女性だという事が分かる。
誕生日も丁寧に書いていて、生年月日を見るに5つ年上みたいだ。


「人違いですよ」と言えば終わりに出来た。
だけど私はどうしても会話を広げたいと思ったんだ。



[ つる:もし良かったらチャットしましょう。お話がしたいです。]







.

◇→←◇



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
167人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*ゆ う* x他3人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月14日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。