138デュラハンちゃんと愛 ページ48
赤犬のマグマの手に触れないように槍で上手く衝撃を逃しながら隙を狙う
高く飛び上がり空中で体制を整え心臓を捉える
それと同時に赤犬もまた私を捉えた
赤｢犬噛紅蓮........！！！」
貴｢........ｯ｣
巨大な犬の形をしたマグマが迫る
それは噛み付かんと口を大きく開ける
当たればこの体が持たない
突きの構えから槍を大きく回し振りかぶる
巨大な犬は脳天から真っ二つになり重い音を立てて地へ落ちる
そこには赤犬の蹴りが待っていた
上手く体制も整わないうちに脇腹へと吸い込まれる
骨がいってしまっただろう
元帥との戦いでヒビで収まっていた部分が確実に砕ける
受身も取れぬまま地面へ放り投げられる
貴｢........ｯﾊ........ｯﾊ｣
上手く呼気が出来ない
折れた骨が、破片が肺に刺さっているのだろうか
晒されている今しがた蹴られた所の肌を見ると
どす黒く染まっていた
赤｢たとえ強かろうと所詮は女
男と比べりゃ体は脆く軟弱
もう何度も喰らわずに戦うなぞできん
おんしの帰る場所なんぞ無い！！
大人しく此処で死ねぇ......！！」
マグマの腕が上げられる
しかし彼女は目の前で起こっていることよりも
未だ動きそうにないこの体のことを考える
彼女はあくまでも借りている身
彼女には動きにくい、苦しい、ということはあっても痛みは感じない
しかしそれは有利に見えてかなり大きな問題
この体の主が戻った時、それまでに受けた衝撃が一度に来る
耐えられない可能性もある
しかし今目の前の事を避けるためには無理やりでも体を動かすしかないのだ
迫る
貴｢........ｯ｣
白｢マグマ小僧........
さっきから誰の女に手出してやがる
俺が相手してやらァ」
赤犬の背後には白ひげがいた
顔に影が落ちて表情が読めないが怒っているのは確かだ
ギロりと黄金の目が光る
彼の拳に集まる衝撃波は赤犬の顔を捉え地に叩きつける
呻き声上げながらどんどん沈んでいく
白｢........おい
おめェはアストリアか？」
貴｢........｣
白｢喋れねェのか
まァいい。
絶対にアストリアを死なせんじゃねェぞ......！！」
彼女の表情が初めて崩れた瞬間だった
眉を下げ困ったように笑い頷いた
彼からの''彼女''への愛
かつて愛した恋人を思い出していた＿＿＿＿
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ぼん(プロフ) - 桜舞姫・蝶月姫さん» 見ていただきありがとうございます！！ (2019年8月7日 19時) (
レス) id: dea456b82b (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - わざわざありがとうございます、別アカウント？から見させてもらいました (2019年8月7日 18時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - 桜舞姫・蝶月姫さん» 特になにかした訳じゃないんですが何故ですかね.......R18の設定はしていますか？ (2019年8月7日 17時) (レス) id: dea456b82b (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - すいません、続編がツクールのサイトで見れなくなっているのてすが、直せませんか？ (2019年8月7日 17時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - そのさん» コメありがとうございます！！了解しました！次回は深夜更新になりますがよろしくお願いします！ (2019年7月1日 20時) (レス) id: 90b30dc38c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼん | 作成日時：2019年6月28日 13時
