岩本くんは結婚したい

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宮舘「ドレス綺麗すぎたよ。おめでとう」

『ふふっ、ありがとうございます』

宮舘「やっと実感がわいてきて、胸がいっぱい」















無事に結婚式を終えて、二次会会場へ移動するとき、宮舘さんと2人で話すタイミングがあった。

メンバーの皆さんは忙しいから二次会へは行かないからここでさよなら。でも宮舘さんはギリギリまで私たちを見送ってくれるみたい。








「あれ。だてさん時間平気なの？」

宮舘「もうすぐ迎えくるかな」











2人のこと目に焼き付けたくて、マネージャーに無理言っちゃった、と教えてくれる宮舘さん。

最初から紳士な人だとは思ってたけど、やっぱりロイヤルに間違いないと思った。













「A、」

『ん？』














宮舘さんを見送って、お互い少しラフな格好になった私たち。右肩をトントンとされて、振り返ると、小さなリップ音が聞こえた。












「やっぱ我慢できない」

『っ、ちょっと…！』

「二次会頑張るためにも充電させて」

『わ、わかったからっ！！』














ウエディングドレスより丈の短いドレスに着替えていた私の、ドレスの裾から照の綺麗な手が、するすると太ももを撫でる。


この、ちょっとだけ、いじわるな。片方の口だけ、くいっとあげて笑う顔が。また、たまらなくかっこいいのだ。













「二次会終わるの待てない、」

『だめ』

「………はーい」














わかりやすく口を尖らせる照が可愛らしくて、ついつい私も甘やかしてしまいそうになる。












「……夫婦って、いいな」

『ん？』

「いや。何かこうさ、絶対的な安心感みたいな」












左手の薬指にはめられたお互いの指輪を見つめる。照は仕事のときもずっと指輪をするってきかないけど。それはそれで大丈夫なのか。













「俺がこれからもAの居場所になるから。安心してね」












こんなキザなこと言っても、絵になるのだから、ずるいと思う。







初めましての時は変な人。2回目のときも変な人。5回目くらいから印象が変わって良い人。数えられないくらい会っていると、大好きな人に変わっていった人。














「Aと俺の子どもって絶対可愛いと思わない？笑」

『気が早いね、笑』

「いいの。言ったら夢は叶うんだから」














繋がれた手を見て、改めて思った。この人と結婚して良かったな。









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