# 強引だよ ページ44
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深澤さんの横顔は綺麗だ。ちなみに手も綺麗。
普段は正面の方がよく見るから、並んで歩いているときにしか横顔を見ることができない。
「何か夏のにおいする」
『ね。私もさっき思った」
「夏すき？」
『ん〜、割とすき！』
毎年夏に康二となっちゃんと旅行にいくことを思い出して、また自然と笑顔になる。
今年はどこに行こうかな。康二が関西を案内するって言ってたっけな。
「ねぇ、Aちゃん」
『んー？』
繋がれていた手が離れて、深澤さんの足が止まる。
呼ばれた声に反応するように後ろを振り向くと、深澤さんが私より10歩くらい離れたところに立っていて。
『……深澤さん？』
一瞬だけ。本当に一瞬だけ風が強く吹いて、深澤さんの髪を揺らす。
その一瞬すら美しく見えるのは、もう私の気持ちが決まっているからなのか。
「俺、Aちゃんが好きだよ」
「好き」だなんて。
初めて言われたわけじゃないのに、心臓に割と大きな衝撃が走る。
「本当はもっとお洒落なところで言いたかったんだけど」
深澤さんだって、告白したりされたりなんてもう慣れっこなのだろうに。
ちょっとだけ余裕がなさそうな表情でこちらを見るから、あぁ、この言葉は本当なのかなって。
「えっと、Aちゃん？聞こえてる？」
深澤さんが一歩、二歩、と近づいてきて。私は思わず距離を取る。
『っ…えっと、』
「いや、離れるじゃん。何で？笑」
『ま、ま、まって、』
「やだ待たない」
10歩くらい距離があったのに。
あっという間に抱きしめられたときみたいな距離になる。
「Aちゃんは？俺のこと好き？」
にやり、と笑って、私のほっぺに手を当てる深澤さん。
いつもよりちょっとだけ冷たい。
『っ…きらいじゃ、ない』
「ふはっ。うん知ってるって。そうじゃなくて、」
素直に言葉を伝えられない私と、何でもお見通しなのにこの状況を楽しんでる深澤さん。
さっきまで余裕なさそうだったくせに。急に態度が変わるなんて、ずるい。
「返事は」
『………すき、かも』
顔を覗き込まれたら、もう私はお手上げ状態。
「…よくできました」
またにやりと笑うその姿に、私はめまいがしそうなのに。
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ぴよまる(プロフ) - 723さん» 嬉しいです💗ありがとうございます😊🌸また妄想が止まらないので続編書いてみます…！！！！！ (2022年4月17日 20時) (
レス) id: 4d9437c027 (このIDを非表示/違反報告)
723(プロフ) - キュン死にしました😂❤️ニヤニヤがとまりません😭❤️❤️❤️ぜひ続編をお願いします🙏 (2022年4月16日 23時) (レス) @page50 id: c2c5eea13b (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - ゆきさん» めめふかこじ…堪らないですね💗いい展開が浮かんだらすぐ書き始めます✨🤙🏻 (2022年4月7日 20時) (レス) id: 4d9437c027 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - Rin.usssさん» うわぁぁぁん！嬉しいコメントありがとうございます☺️🌸妄想に花を咲かせて指を動かします♡お楽しみに♡ (2022年4月7日 20時) (レス) id: 4d9437c027 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ぴよまるさん» こちらこそです！個人的には紅一点系か学生系でめめふかこじに取り合いされる、、的なのも見てみたかったり、、？笑でも作者様の作品面白いからなんでもいいのでまた見たいです！楽しみにしてまーす！ (2022年3月27日 0時) (レス) id: d897466eb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよまる
| 作成日時：2022年2月3日 10時
