＋康二 ページ2
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るんるん、とした足取りで学校へ向かう目黒蓮をちらっと見て、ちょっとだけかわいいなと思う。
「あ！めめ〜」
「めめ！おはよー！」
「蓮〜、明日遊びに行かない？」
と、思ったのも束の間で。
学校の近くに着けば、目黒蓮は一気に人に囲まれる。
容姿端麗、スポーツ万能、性格良し、と周りから言われる目黒蓮は、みんなの憧れの的なわけで。
『朝からおモテになりますね』
「……え、嫉妬？」
『ポジティブすぎない？』
目をキラキラさせてこちらを見る目黒蓮を放置して、先を歩く。
……なんか、むかつくな。
『…隣あるくの、恥ずかしい、かも』
目黒蓮は、かっこいいと思う。
それに、彼の素というか、きっとみんなが見てない姿も見ているからこそ、素もかっこいいと思う。
康二「おっはっよーう！！」
『おはよ〜康二今日も寝癖ついてるよ。笑』
康二「ほんま！？あれ〜直したんやけどなぁ」
『ふふっ、』
同じクラスの康二が後ろから来て、いつものように挨拶をする。
今日も寝癖がついていて、今日も微笑ましい。
康二「めめ今日も人気やな？」
『ね。私怖くて隣歩けない〜』
康二「いや、２人お似合いやで？絵になる！」
『なにいってるの。笑』
指でカメラのポーズをして、私に向ける康二。
その立ち姿があまりにも面白くて、つぼにハマる。
「おー、随分楽しそうじゃん」
康二「めめぇ〜おはよう〜」
『あれ、もういいの？』
「待って？俺Aと来たかったんだけど？置いてったの誰？」
『ごめんね〜』
また不貞腐れそうな目黒蓮の腕を掴んで、歩き出す。ついでに康二も一緒に登校する。
「てか、なんで康二もいるの？」
康二「ええやん！！だめなの！？」
「はー、2人の時間返せよ」
2人の会話を聞きながら、靴箱を開ける。
『あ、』
「うわ。忘れてた、」
康二「相変わらずモテるなぁ」
いくつかの封筒が入っていて、Aさんへ、Aちゃんへ、と書かれているのを見て、自分あてだとやっと分かる。
「は？こいつら懲りねぇな」
康二「めめ前みたく破ったらあかんで」
目黒蓮と康二の会話も気になるけど今は無視。
初めて見る封筒の中身を、早く見たくて仕方がなかった。
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作者名：ぴよまる
| 作成日時：2021年2月26日 12時
