なべのターン ページ20
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『っ……はぁ…、ふっ…』
岩本くんが、佐久間くんが誰かとぶつかってやけどがなんちゃらって言うから。
佐久間くんがやけどしたんだと思ってた。
きっと給湯室で冷やしてるのかなって思ったから、思わず私もそこへ向かったけれど。
別に行かなくたって良かったのかも、
さおりちゃんのブラウスの裾を後ろから捲ってて、自分もワイシャツ脱ごうとしてて。
変な想像ができるくらい、そういう雰囲気を２人が出していから、慌ててその場を離れてしまった。
渡辺「……まじで、話聞かないよね」
あえて自分のフロアじゃないところへ行って、壁に寄りかかって、溢れてくる涙をなんとかしようとしていたのに。
渡辺くんがそばに寄ってきて、そっと頭を撫でてくれる。
渡辺「なに。そんなショック受けるようなシーン繰り広げられてた？」
『っ、そんなんじゃ、ない…』
渡辺「絶対うそじゃん。笑」
渡辺くんにはきっと、見抜かれているんだと思う。
ショック受けたんだ、とばれているんだと思う。
渡辺「ま、照の説明も下手すぎたけど。お前も話聞かないくせに行くから」
渡辺「まぁ、俺的には、傷付いてくれた方が嬉しいけど」
私の横にいた渡辺くんが、私の前に立つ。
渡辺くんの顔、こんなに近くで見たことないけど、やっぱりこの人も綺麗な顔立ちしてる。
渡辺「ねぇ、ちょっとだけ、抜け出さない？仕事」
『………え？』
渡辺くんは世間でいう壁ドンをしてくるから、より至近距離になった顔に驚いて、思わず顔を逸らす。
渡辺「ちょっとだけ。サボろうよ。打ち合わせってことにして」
『……っ、やっ』
首元にちくっ、とした痛みがあって、顔を元の位置に戻すと、渡辺くんの髪の毛が視界に入る。
渡辺「俺も、マーキング」
佐久間くんへのマウントなのか、そうじゃないのか。渡辺くんが私の首元に一つ、小さなキスマークを付けた。
渡辺「Aちゃん、涙目になっても逆効果だわ。まじで時間ちょーだい」
キスマークも痛いし、心も痛い。
佐久間くんのことを考えるとすごく心が痛い。
私の手を引っ張って、渡辺くんはどんどん進んでいく。空いている会議室を、使用中、の札に変えて鍵を閉める。
『渡辺くん、私戻るよ…』
渡辺「だめに決まってんでしょ」
にやりとする渡辺くんが、妙に色っぽくて、途端に足が動かなくなってしまった。
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ぴよまる(プロフ) - たまきさん» たまきさん、素敵な言葉をありがとうございます◎岩本さんのお話は、佐久間さん内でしょうか？それとも別物でしょうか？もしご希望あれば教えてください♪ (2021年2月4日 18時) (
レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 完結、おめでとうございます！そしてお疲れ様です！とても面白くて、毎回更新されるのが楽しみでした。もしよろしければ、岩本さんのお話も書いていただきたいです！ご検討よろしくお願いします。 (2021年2月4日 11時) (レス) id: bb8fb0fba1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - りーぬさん» 嬉しいです…ありがとうございます◎番外編などなど、書いていこうかなぁと準備しています♪ (2021年2月1日 20時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます◎どんなお話、シチュエーションをご希望ですかー！？書く準備進めています！ (2021年2月1日 20時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - NORIさん» ありがとうございます…！その後はどんなお話が読みたいでしょうか？(^^)書く準備すすめております〜◎ (2021年2月1日 20時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよまる
| 作成日時：2021年1月22日 11時
