初めて ページ12
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『さっ、さくま、、、、』
佐久間「っ、だまって。しっ、」
『ん、、、、』
佐久間くんと来たお店は、とてつもなくオシャレで。メンズ同期会では来そうにないお店だから、つい女の人の影を考えてしまって。
佐久間「ここAちゃんと来たかったんだよねぇ」
へらりと笑う佐久間くんの言葉を、素直に受け取れなくて。憎たらしいくらいの口調で言ってしまったんだ。
『…女の子と来たの?ここ』
佐久間「え?」
『すごくオシャレで、女の子が喜びそうなお店だから…』
佐久間「……それ本気で言ってんの?」
いつもより何トーンも低い声で、思わず顔を下に向けて目をぎゅっと瞑る。
佐久間「いいから顔あげろって」
『…ご、ごめんなさっ』
佐久間「許さない」
すごく、すごく、怒ってらっしゃる…
素直に言ってしまったことをものすごく後悔する。
許さない、という声とともにお店のソファに押し倒される。それでも、佐久間くんの目を見ることができない。
佐久間「まーじで分かってくれないのね」
佐久間「俺Aちゃんじゃないと嫌なのよ」
佐久間「こんなことするのAちゃんだけなんだけど」
ブラウスの首元に佐久間くんの吐息がかかる。
『んっ、、、、』
耳に舌を這わせたり、首元に舌を這わせたり。
いつも以上にドキドキするこの状況を、嫌だと思っていない自分に驚く。
『やっ、佐久間く、、ひゃっ…、!!』
佐久間「どうしたら俺がAちゃんのことすきってわかってくれるの?ねぇ」
このままじゃ、まずい。
ネクタイを緩めて、熱のこもった目を私に向ける佐久間くん。
もし、恋人同士だったら、この先の状況が簡単に想像つくくらい。それくらいの色気を放っている佐久間くん。
『ごめっ、、、私が、悪かった…からっ!!』
ブラウスの中に手を入れようとする佐久間くんの手を掴む。
佐久間「分かればいいんだよ。俺もごめんね」
熱がこもった目のまま、佐久間くんが私を抱き起こしてくれる。そして、ぎゅっと一度抱きしめる。
そのまま佐久間くんの手が私の後頭部に回って、ぐっと力を入れたのがわかった。
佐久間「ほんっとに、もう…、お願いだからこれ以上すきにさせないでよ」
誰が来るかわからないお店の個室で、
はじめて佐久間くんとキスをした。
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ぴよまる(プロフ) - たまきさん» たまきさん、素敵な言葉をありがとうございます◎岩本さんのお話は、佐久間さん内でしょうか?それとも別物でしょうか?もしご希望あれば教えてください♪ (2021年2月4日 18時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 完結、おめでとうございます!そしてお疲れ様です!とても面白くて、毎回更新されるのが楽しみでした。もしよろしければ、岩本さんのお話も書いていただきたいです!ご検討よろしくお願いします。 (2021年2月4日 11時) (レス) id: bb8fb0fba1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - りーぬさん» 嬉しいです…ありがとうございます◎番外編などなど、書いていこうかなぁと準備しています♪ (2021年2月1日 20時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます◎どんなお話、シチュエーションをご希望ですかー!?書く準備進めています! (2021年2月1日 20時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - NORIさん» ありがとうございます…!その後はどんなお話が読みたいでしょうか?(^^)書く準備すすめております〜◎ (2021年2月1日 20時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよまる | 作成日時:2021年1月22日 11時