覆面バンド (ページ22)

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無事定期考査終了

あとは解散ライブに向けて突っ走るだけ

AK.MD「「いくぞ～～」」

ソルギとソンウが教室に迎えに来る

LD「ごめん私週番あたってるから先行ってて！！

ダッシュで行くから！！！」

DK「いまいきま～～す」

『私も今行く～～』

そうして今日はスリョン抜きで事務所の練習室に向かった

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『あ、新しい新譜考えてみたんだけどみて欲しい』

そう、私たちが解散する前になにか曲を作りたいと思って１曲少しずつ作ってたんだ

こうやってトニスピとして曲が出せるのは最後になるから

AK「お、譜面全員分ある

いつも思うけどすごいよね」

『ありがと』

メロディーをまず考えたあと

ベース、ギター、ドラム、キーボード用の譜面を書き起こして、そこにいつもメンバーそれぞれアレンジを入れて譜面を完成させていく

これが私達のやり方

DK「キーボードいないけど、もう解散まで時間ないし１回やってみようぜ」

AK.MD「「おう！」」

『りょうかい！』

わたしがゴチャゴチャと作った譜面で、５分もしないうちに演奏してくれるみんなは本当にすごい

DK「1 2

1 2 3 4！！」

ドラムのカウント音ではじまる

今回はテンポが早くて、明るめの曲ではない

だから合わせるのが少し難しいはず

それでも私が歌うのに合わせて演奏してくれる

こんなメンバーはどこにもいないだろう

『らせん状の旋律の中で

それに合わせる音の中で

声が届くようにいつも願う

君に届けばと思いながら

ずっとここで歌い続ける

いつか見つけてくれることを願う

ここにいる

いつもここにいるから

だからお願い探し出して

私が歌うから

君はそれをたどって

容赦無く迫る時間の中で

ここに残された僅かな時間で

少しでもいい届けばいい

私は狂い始める旋律を知らない ....』

この歌詞は何か思いついたことを書き留めておく私のノートから書き出した歌詞

解散が迫って、とてつもない虚空感に襲われて

がむしゃらだけど書き上げた

最後にこの曲を聴いてくれる人の中に少しでも残るように

LD「…ハァ、ハァ

お待たせ！！！」

丁度終わったところにスリョンが来た

LD「早く新譜聴かせて！！！

早くしたくて猛ダッシュできた！！！」

こうやって一緒に楽しんでくれる仲間がいたからここまでこれた