覆面バンド (ページ19)

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普通に学校生活を過ごす中で合間を縫ってライブをして、海外に行かせていただく機会ももらって、

それと同時に解散の準備も着々とすすんでいた

「最後に、解散する前に

ラストのライブでスクリーンなしでやってみないか」

事務所のThe tone in Spiral 担当さんがそう提案して来た

AK「それは、俺たちの正体をバラして解散する

ってことですか」

「まあそうなる」

DK「なんでそう考えたんですか？」

確かにそうだ

今まで覆面で活動してきたのに最後に正体を明かす必要はあるのか？

「今までたくさんの人に応援してもらって、

＂高校生＂ってことだけを明かして活動してきた

その中で、正体を知りたがる人も多くいて、最後に感謝の気持ちも込めて正体を明かすのもいいかなと思うんだ」

LD「私は賛成

顔を見せて、お客さんの顔もきっちりみてお礼の気持ち言いたい」

MD「俺も賛成かな」

『わたしも賛成する』

今までスクリーン越しにライブを行ってたから面と向かってお礼を言えていない

最後なら正体を明かしてもいい

AK「そういうことですか、俺も賛成します

だけど、高２で解散してそうしたら進学にも影響しませんか？」

「それは大丈夫

大学は実力、学力重視だから勉強できたら全く問題ない」

DK「よし、なら解散ライブそうしましょう」

そうして解散ライブで私たちの正体を明かすことになった

『クラスメイトとかに言われそうなんだけど(笑)』

AK「まずあれじゃない？(笑)

Aのクラス、スリョンもナムジもいるじゃん」

MD「トニスピメンバー３人(笑)」

LD「危険だよね(笑)」

DK「まあうちの学校のメンバーってことだけで騒ぎになるだろうけどな(笑)」

こんな風にみんなで集まって笑ってるのもあと少し

みんな夢に向かって動き始めなきゃならない

そして私は卒業後、勧めてもらった

San Francisco Music Art Academy への進学が決まった

英語の力を高めてさらに音楽についても学びたい

だから１人で単身留学することにした

もちろん両親からは「女の子１人では危ない」と言われたけど、そこはお兄がなんとか説得してくれて無事行けることになった

前にあったオンラインでの選考で歌を認めてもらって奨学金も出ることになったから、授業料以外はバイトでもして貯めよう

そう考えているうちにまた解散日は近づいてきていた