覆面バンド (ページ17)

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LD「私たちもそろそろだよね」

DK「大学受験だよな…」

The tone in Spiral はただいま事務所の会議室で今後の活動について話し合い中

AK「俺、言ってなかったことがあるんだけど…

…アメリカの大学に進学するかもしれない」

「「『え！？』」」

AK「前に先生と面談あったじゃん

あれで＂この成績だと国内なら十分最難関大学を狙えるけど、英語の成績から見ると海外に出るのもいいかもしれない＂って」

MD「じゃあアメリカと韓国内だったらアメリカの大学行くほうが可能性高いってこと？」

AK「まあそうなる」

LD「私は音楽経験生かして教師の免許とる」

DK「俺はとにかく大学進学してからきめるかな」

MD「俺は日本に留学して、さらに日本語力高めて通訳の人になりたい」

やっぱり進路について決め始めてるんだ

AK「Aは？」

『私！？私は…』

みんな進路を定め始めてるという時に私１人こんな曖昧な考えでいるのが少し恥ずかしくなった

『私はまだわからない、どうしたらいいんだろ』

AK「ユンギさんに相談とかしてみたら？」

DK「俺的にAはアメリカとかでダンスと歌やると思ってた

音楽とかを専攻して学ぶ、みたいな」

私も音楽をさらに学びたいって思う気持ちはあるけど、進路となるとよくわからない

『またお兄に相談してみる』

そしてまた今後の活動についての話にもどる

MD「俺、みんなのきめてる進路があるなら２年の間にトニスピを活動終了にするべきだと思う」

LD「私もそう思う、

…けどまだみんなとバンドしたいしもっと音楽をやりたかった」

AK「うん…

難しい判断だけど、俺も２年の間のほうがいいかと思う」

『私もそう思う』

DK「俺も」

叶えたいものがあるならそれのために何か犠牲にするものがある

今のみんなの叶えたいものは＂これから先の夢＂で、

何か犠牲にするものは＂The tone in Spiral＂

一緒に活動して来て、いつもバレるかバレないかドキドキしながらするライブも

みんなで１つの曲を作り上げたことも

放課後走って事務所まで行って夜中まで練習したことも

主要音楽サイトのチャート独占を達成して泣きながら喜んだことも

全部思い出になってしまう

これからはもう２度と叶えることができない

トニスピが解散したら全部ここがゴールになるんだ