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Secret thing 3 ページ23

「レディ、やはりお目当てのものは見つかりませんか?」


「えぇ……もう今日は帰りましょう。人が多すぎ……」



イースター休暇に入り、街へ戻ってくる学生やその家族で店は溢れかえっていて買い物どころではなかった。

人込みはやはり苦手で、早々に馬車へと引き上げてしまおうと踵を返した時。




かすかな香が鼻を掠めた。






それは、私がここ二か月探していたもので。
間違えることないその香りに思わず周囲を見回した。


「お嬢様?」




人が折り重なり後ろ姿は陽炎に包まれるように見えなくなっていく。
ただ、その少し見えた黒髪は






.





.





「お嬢様!?A様!お待ちください!」


スカートを持ち上げ、後ろ姿を追う。
見えなくなっていくマントを必死で追いかける。


.




「ジュンタ!」


ふらりと細い路地へ吸い込まれていく背に続いてそこへと入っていく。
薄汚れた世界は鼻に一層の悪臭を届けるが、背だけは見逃さないと前を向き続けた。




「ジュンタ!」


再び叫ぶも、止まることはない。なぜ?
息が苦しい、ヒールが土へめりこんでうまく走ることができない。






つんのめりながら路地から飛び出せば、そこは賑わいが奪われた一面灰色の街が広がっていた。


思わず立ち止まると、荒い呼吸が辺りに響く。
何事かと街行く人の視線が刺さる。







着てきた外行きの洋服には泥が跳ねかえっている。
被っていた帽子を何とか直すも、ひどい有様だ。






完全に見失った。
そればかりか、ここは果たしてどこなのだろう。



また、クロアに怒られる。




再びこの暗い路地を帰らなければならないと思うと気が重いが
変える方法は他にはない。



なぜ、止まってくれなかったのか。人違い?
いいやでもあの独特の黒髪に香の香りは。

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みよ(プロフ) - ジョセフィーヌ・ハルオミさん» 大丈夫ですよー^^無理やりのキスも萌えますよ!!!(もしかしてハルオミさんと私だけの特別な性癖……)2章楽しみにしてます^^ (2017年1月13日 1時) (レス) id: 437f64176f (このIDを非表示/違反報告)
ジョセフィーヌ・ハルオミ(プロフ) - みよさん» 返信遅れてしまって申し訳ないです……。いいですよね!!私だけの性癖とかじゃないですよね!?中々惹かれる方いますよね!?って思いながら書いてました。笑二章もお付き合いいただけると嬉しです! (2017年1月12日 22時) (レス) id: 1a32b5f4a6 (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - ジョセフィーヌ・ハルオミさん» やっと一章終わりましたね!お疲れ様です^^いや、ですがあのキスもなかなか萌えます笑1人で「超いい……」とかやってましたもん笑笑幸せなキスも楽しみにしてますw (2017年1月7日 19時) (レス) id: 437f64176f (このIDを非表示/違反報告)
ジョセフィーヌ・ハルオミ(プロフ) - みよさん» ああああ!!ありがとうございます!!めちゃめちゃうれしいです!!キスまで長かったんですよ……しかも色々誤解を生むような……くそぅはよう幸せなキスしてくれや!と思いながら書いてます。笑今後ともよろしくお願いいたします! (2017年1月5日 22時) (レス) id: 1a32b5f4a6 (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - この話めっちゃ好きです!!頑張ってください!!!!キスまで長かったァ〜〜!!! (2017年1月5日 22時) (レス) id: 437f64176f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハナチル | 作成日時:2016年12月10日 22時

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