suspended sentence 8 ページ17
喉元で感情が堰きとめられ
ただ、言葉が出なかった。
黙り込むジュンタを見てAは不安を覚えた。
もしかしたら、迷惑だったのかもしれない。
もしかしたら、必要なかったのかもしれない。
まだ上手とは言えない刺繍。
表情を曇らせるAに気がつき
喉元に張り付いた言葉の代わりに優しく抱きしめた。
「あ、りがとう。嬉しいわ」
柔らかい髪の毛が頬を撫でるせいで、どこかくすぐったい。
小さい身体が一瞬強張ってすぐによかったとくぐもって聞こえた。
「ねぇ、ジュンタ。手紙書いちゃダメ？
だって、一年に一回会えるか会えないかなんだよ？」
手紙というのは
筆跡という確かな物が残る。
そこまでの繋がりはリスクが高すぎる。
などとは、直接言えないので
Aの鼻をつまんで首を振る。
「約束、覚えてるんやろ？」
Aは首を振るがその顔にははっきりと不満です。
と書いてある。
「はい、飴ちゃんあげるから我慢して」
手のひらを握って開けばそこには今世で流行っているお菓子メーカーのキャンディーがあらわれた。
そんなことで納得するような子ではないことは重々知ってたが駄目元で他の子供達と同じように手品を披露する。
「私、もう一人前のレディーだわ」
案の定むくれたままだが
ちらりと見たその目はまだ年相応に雄弁に物語っていた。
単純に見えて複雑で
大人に見えてまだ子供で。
彼女といると
心がくすぐったくて
暖かい。
「いらんの？」
あからさまに悲しい顔をすると
仕方がないから。と前置きした上でキャンデーをとった。
思わず笑みが溢れる。
感じないはずの場所がまた音を立てて軋んだような気がした。
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みよ(プロフ) - ジョセフィーヌ・ハルオミさん» 大丈夫ですよー^^無理やりのキスも萌えますよ！！！(もしかしてハルオミさんと私だけの特別な性癖……)2章楽しみにしてます^^ (2017年1月13日 1時) (
レス) id: 437f64176f (このIDを非表示/違反報告)
ジョセフィーヌ・ハルオミ(プロフ) - みよさん» 返信遅れてしまって申し訳ないです……。いいですよね！！私だけの性癖とかじゃないですよね！？中々惹かれる方いますよね！？って思いながら書いてました。笑二章もお付き合いいただけると嬉しです！ (2017年1月12日 22時) (レス) id: 1a32b5f4a6 (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - ジョセフィーヌ・ハルオミさん» やっと一章終わりましたね！お疲れ様です^^いや、ですがあのキスもなかなか萌えます笑1人で「超いい……」とかやってましたもん笑笑幸せなキスも楽しみにしてますw (2017年1月7日 19時) (レス) id: 437f64176f (このIDを非表示/違反報告)
ジョセフィーヌ・ハルオミ(プロフ) - みよさん» ああああ！！ありがとうございます！！めちゃめちゃうれしいです！！キスまで長かったんですよ……しかも色々誤解を生むような……くそぅはよう幸せなキスしてくれや！と思いながら書いてます。笑今後ともよろしくお願いいたします！ (2017年1月5日 22時) (レス) id: 1a32b5f4a6 (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - この話めっちゃ好きです！！頑張ってください！！！！キスまで長かったァ〜〜！！！ (2017年1月5日 22時) (レス) id: 437f64176f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハナチル | 作成日時：2016年12月10日 22時
