問. 悪女の価値を述べよ。[ 🤍 ] / kae ページ2
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Aさんは研究所勤める有望な研究者で、大学院に進んだ俺の師事する教授との共同研究に現れたのが出会いだった
『ラウール君、だよね？明日から共同研究の実験の監督を任されたAAです。よろしく』
彼女はぴくり、とも笑わない。それでも美しいと思った。艶やかな髪と漆黒の瞳。薄い化粧で充分な透き通るような肌。華奢な体つき…特に白衣の下のスカートから覗くふくらはぎと細い足首。深く思考すると、少しだけ自然に開かれる唇の隙間に目を奪われるばかりだ…一目惚れ、それに間違いなかった
"なぁ、ラウール聞いたか？"
「ん？何を？」
"Aさんの噂だよ。あんなに暗くて静かなのに、偉い教授達を食いまくってるらしいぜ？年上から相当モテるらしいわ"
「………へぇ」
野蛮な奴らが興味本位に流す噂に、腹の中で怒ったところでどうしようもない。俺が彼女に惚れていることなんて誰にも言いたくなかったし、本人にも伝える気がなかった
"そんなことよりさ、ラウール君ってどんな人がタイプなの？"
「ああ…」
さっきの同期の男共を押しのけるように現れた、目の前で開けた胸元を見せつけるように首を傾げる女子に嫌気がする。好きでもない相手から好意を持たれることのストレスをこれでもかと感じてきた人生。だからこそ、彼女ほど魅力的な女性に同じ想いを…いや、俺がまさに今しているであろう拒否されるような目線で、俺を見つめて欲しくなかった。好きだからこそ。
「…….俺に興味のない人が好き、かな」
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研究発表の打ち上げという名の飲み会。解散の号令と共にわらわら、と帰っていく仲間達に手を振って去ろうとした時、進行方向の先の自動販売機の光が照らす人の影。
「……Aさん？大丈夫ですか？」
しゃがみ込む彼女の顔がゆっくりと俺に向けられると同時に、心臓が煩くなった
『あ〜ふふ、ラウール君だ。えへへ、大丈夫だよ。ちょっと酔っちゃっただけぇ…むふふ』
紅く熱った頬と潤んだ目。舌足らずになってしまった自分の発言に可笑しいと笑うのも、口元に手を当てる姿が愛らしくて。少しばかり酔っている俺は、どうしても心の欲望を抑えられなかった
「……危ないんで……すぐそこなんですけど、
俺の家、来ません？」
その時、彼女は俺の目を見て微笑んだ
『………行きたい。ラウール君と一緒にいたい』
「っ、……それ、ずるい」
『ずるい？』
「うん……可愛すぎるわ」
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kae(プロフ) - 紫陽花さん» 紫陽花様、有難いお言葉感謝です😭怪しい彼氏も読んでいただけたのですね！嬉しい…似ているなんて本当に光栄な限りです。はるのちゃんは永遠に憧れの存在です。好き同士だと似てくるんでしょうか？😂こちらこそ読んでくださってありがとうございます！！ (2022年8月25日 23時) (
レス) id: ae2feaf230 (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - ユッピンさん» ユッピン様〜！嬉しいコメントありがとうございます！実は私もまたさせていただけるなら…と期待しつつ🙏悪女について沢山の捉え方とストーリーをご提供できて楽しく書かせていただきました！ユッピン様の応援あってこそです。これからもよろしくお願いします！ (2022年8月25日 23時) (レス) id: ae2feaf230 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - 紫陽花さん» 紫陽花様、第1弾の方も読んで下さり有難うございます🙇ぜひ今後ともかえちゃん、そしてはるのの執筆活動を応援して頂けるとすごく嬉しいです☺️またお会いできますように…！！ (2022年8月25日 23時) (レス) id: dbb7f3d4be (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - ユッピンさん» ユッピン様、こちらにも感想を送って下さり有難うございます🙇😂私もコラボを受け入れてくれたかえちゃんには本当に感謝しています😢読んで下さったユッピン様にも、勿論多大なる感謝です🙇いつも素敵なコメントを本当に有難うございます…！ (2022年8月25日 22時) (レス) id: dbb7f3d4be (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - 完結お疲れ様でした。怪しい彼氏に続いて今作も最高でした。共同制作なのに作風が似ていて、とても読みやすくて楽しませていただきました。素敵な作品をありがとうございました。今後もお二方の作品楽しみにしています！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 990636348e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
x他1人 | 作成日時：2022年8月10日 21時
