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「いらっしゃいAさん」と言ってニヤリと笑った深澤さんは、私の心の内を見透かしているんじゃないかと思った。
「ちょうど今日もLくんならすぐにご案内できるよ」
「どうする？」なんて言って私の顔を覗き込んでくる目はもう確信的だ。
この間までなかった文言、
「彼とのひと時はまるで強烈な夢、幻のよう。そんな高評価連打の新エースはいかがですか？」とこれも十分に私を煽ってくる。
“ ねえ……耳、弱いんでしょう？ ”
思い出しては1人ゾクゾクした。
…この数日。
彼に溺れるのは流石に危険だと脳では分かっていても
私はこうしてまたお店のドアを開けてしまっていた。
身体はどうしようもなく彼を求めているなんて認めたくなくて私は深澤さんに視線を向けた。
「彼、まだ新人割の料金だしもう1回入ってみてもいいんじゃない？」
「ね、決まり」なんて言って深澤さんはまた私をあの部屋へ連れて行く。
どんな顔をして2回目を迎えればいいの？とソワソワしながら部屋の中をウロウロ彷徨っていると、
ガチャリ！と勢いよくドアが開かれてそのまま強く抱きしめられた。
「いらっしゃい。また選んでくれて嬉しい。
…会えて幸せだよ？先生」
余りの熱い抱擁に、面食らう。
だけど次第に
仕方ない子、と半ば諦めに近いため息を吐いて
根負けしたように彼の背中にそっと手を回していた。
「えへへっ、じゃあ今日も添い寝しよっか？」
「…いい？」
「もっと求めて欲しいくらいだよ？」
「…それは大丈夫…」
ちぇっ、とか文句垂れながらも私の腕を引いて
自分が先に寝転がった、その腕の中に
「おいで？」と言って誘ってくれるラウールくん。
ドキドキと罪悪感。
快感と背徳の相反する感情を持ち合わせたまま
私は2度目の彼の胸の中にゆっくりと身を沈めた。
「ねえ、俺の腕の中気持ちいい？」
「…うん、」
「何か可愛いね、先生」
「もう…揶揄うのやめて、」
「本気で言ってるよ！……もうほんと、マジで可愛いの」
「ホントに襲いたくなっちゃう」と突然耳元で囁かれる。
大きくビクッとした私の頭を撫でて
「うわあごめんごめんごめん！驚かせちゃったね。
…俺ずっとこうしてるから、この前みたいに安心して寝て？」と呟いた。
じゃあ、…お言葉に甘えて。
そんな風に彼に全てを委ねたら今日もあっという間に
私は夢の中へ堕ちた。
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kae(プロフ) - amanonさん» amanon様、このお話達を思い出していただけるなんて…！とっても嬉しいです♡言っていただいて私も「本当だ！」と驚きまして新たな発見になりました笑 ラウくんの感じもお話とあってますよね！こちらこそありがとうございます！ (2021年11月12日 22時) (
レス) id: c4a2777d96 (このIDを非表示/違反報告)
amanon(プロフ) - ) - 僕の彼女になってよ。のMVが公開されてここのお話が映像化されてる！Haruroさんとkaeさんが書いた曲かなってなりました！ラウくんの「おいで」の衝撃！シリーズ読み返しながらmvとリンクさせてめちゃめちゃ楽しかったです！ありがとうございました！ (2021年11月12日 2時) (レス) id: ea6adaa9a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - Harunoさん» 最近kaeさんとお話させて頂いてるのをきっかけに読ませてもらったのですが、読んで正解でした😆ほんと素敵な作品を書いてくださり有難うございます！読んで下さってるんですか😆嬉しいです！有難うございます😌お互い頑張りましょう😊 (2021年9月21日 21時) (レス) id: e6ed62ce5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - kaeさん» うふふ😳読み終わるの遅くなってすみません💦でもホントに惹き込まれました😊また他の作品も読み漁ろうと思います✨頑張ってください！ (2021年9月21日 21時) (レス) id: e6ed62ce5f (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - ゆきんこさん» ゆきんこ様、見てくださってありがとうございます（ ; ; ）まさか物凄く人気な作者様にそのように評価して頂けるなんてとても信じられません…。コメントするのも畏れ多かったのですが密かに応援させて頂いておりました…夢心地です、有難うございます（ ; ; ）！ (2021年9月21日 21時) (レス) id: e700cf4b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno kae
x他1人 | 作成日時：2021年8月22日 21時
