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"何で………こんな女…！"
『っ、』
忘れもしないあの日
照も含めて3人で飲みに行った帰り道
待ち伏せていた辰哉のリア恋客に襲われた
そして美容師だった私は
振りかざされた"ハサミ"を握れなくなった
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完全に私たちの関係は同情で成り立っている
あの事件の後すぐに辰哉はレンタル彼氏を辞めると上に申し出たけど、彼の集客力を見込んでオーナーとして働くようお願いされた
最初は断ったものの、私のためにその要請を引き受けた
家族のいない私が仕事を失って引きこもるようになってしまった責任を感じて、辰哉は私を自分のマンションに住まわせるようになっていた事もあり、生活のためにもやらざるを得なかったのだと思う
徐々に普通を取り戻した私に、辰哉はあの店の専属スタイリストという仕事を与えてくれた
以前より、様々なシチュエーションに対応するための服や小物を管理して施す人材が必要だったらしい
給料は美容師時代より遥かに高いし、休みも多い
辰哉の匙加減ひとつなのだけど、それも彼からの配慮だと感じると…なんだか申し訳なかった
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『あ、おかえり』
「まだ起きてたのかよ…身体に悪りぃだろうが」
『んーん、なんか寝れなかったの…ご飯食べる？』
「っとに……うん、食う」
「無理すんなよ」ってさらっと髪を撫でていくのも…ずるい
付き合っては、いない
寝室がひとつしかないこの部屋で、2年も同じベッドで寝ているのにも関わらず、キスのひとつも、抱きしめ合うことすらないから
ただいつも外を歩く時は必ず離さないと言わんばかりに指を絡めてくれるし、『食べなくてもいいよ』と伝えていても作ったご飯は必ず手をつけてくれるから……そんなことが重なって中々自分の気持ちに限りをつけられないでいる
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カウンター裏の衣裳部屋で仕事をしていると、やってきたお客様と辰哉の会話が耳に入った
"ふっかさんてぇ〜レンタルできないんですかぁ？"
「あー残念だけど、ダメなんだよねぇ」
"えぇーじゃあ、彼女いたりすんのぉ？"
「んー、いねぇなぁ。でも…」
ここぞ、といいところでガチャ、と急に背後のドアが開いて「Aちゃーん！」とラウールくんが勢いよく部屋に突入してきた
慌てて耳を傾けていた壁から離れて『っ、ん！何？』と繕った笑顔を見せる
「どうしたのぉ？変なのぉ〜」と首を捻りながら「セットお願いしまーす」と言って鏡の前に腰を下ろした
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kae(プロフ) - amanonさん» amanon様、このお話達を思い出していただけるなんて…！とっても嬉しいです♡言っていただいて私も「本当だ！」と驚きまして新たな発見になりました笑 ラウくんの感じもお話とあってますよね！こちらこそありがとうございます！ (2021年11月12日 22時) (
レス) id: c4a2777d96 (このIDを非表示/違反報告)
amanon(プロフ) - ) - 僕の彼女になってよ。のMVが公開されてここのお話が映像化されてる！Haruroさんとkaeさんが書いた曲かなってなりました！ラウくんの「おいで」の衝撃！シリーズ読み返しながらmvとリンクさせてめちゃめちゃ楽しかったです！ありがとうございました！ (2021年11月12日 2時) (レス) id: ea6adaa9a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - Harunoさん» 最近kaeさんとお話させて頂いてるのをきっかけに読ませてもらったのですが、読んで正解でした😆ほんと素敵な作品を書いてくださり有難うございます！読んで下さってるんですか😆嬉しいです！有難うございます😌お互い頑張りましょう😊 (2021年9月21日 21時) (レス) id: e6ed62ce5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - kaeさん» うふふ😳読み終わるの遅くなってすみません💦でもホントに惹き込まれました😊また他の作品も読み漁ろうと思います✨頑張ってください！ (2021年9月21日 21時) (レス) id: e6ed62ce5f (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - ゆきんこさん» ゆきんこ様、見てくださってありがとうございます（ ; ; ）まさか物凄く人気な作者様にそのように評価して頂けるなんてとても信じられません…。コメントするのも畏れ多かったのですが密かに応援させて頂いておりました…夢心地です、有難うございます（ ; ; ）！ (2021年9月21日 21時) (レス) id: e700cf4b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno kae
x他1人 | 作成日時：2021年8月22日 21時
