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忘れられないあの日から痩せこけて、時計の針が止まったように過ごす私を見かねた友人がこの店を紹介してくれた
深澤さんに「誰がいい？」と見せられた写真たち
ずらっと並ぶその中に違う雰囲気を感じた
少ししか見えない表情なのに、なぜか彼しか目に入らなかったから
初めて亮平さんと対面した時、彼は目を見開いて驚いていた
それもそうだ
顔を合わせた瞬間
私は涙を流していたから
だって
私の心を埋め尽くす
『あの…本当に…ありがとうございました』
「ふふ、ううん。少しは楽になった？」
『はい……あの…初めてなのに、こんな話…。それに、なんだか泣いてばかりで…』
「いや全然。Aちゃんが少しでも元気になってくれれば、嬉しいよ？」
「俺ができることだったら、なんでも言って？」
あっという間に2時間の制限がきて『あ！もう、こんな…そろそろ』と慌てて彼の腕の中から離れようとすると「ちょっとまって、」と声をかけられる
「初回だし、サービス。ひとつ、我儘聞いてあげる」とあざとい笑みで私の顔を覗き込んで「もちろんお金は取らないから」なんて私の迷いを簡単に晴らしてしまう
迷った挙句、考えついた彼とのお馴染みの別れ方
『じゃあ…………最後に、ぎゅって…してほしいです』
恥ずかしくて目線を下げて伝えると、ふふ、と嬉しそうな声が聞こえた
「うん、はい」
そっと、ゆっくり包み込まれる
頭の後ろに手を這わせて、ぽん、ぽん、と規則正しく身体をもっと預けるようにと言わんばかりに引き寄せられる
驚いた
優しい温もりがここまで似るものかと不思議に思うくらい、匂いも体温も力加減も
重ねてはいけない、そう思っているのに
亮平さんは
「俺を彼だと思って、ね？」
なんて耳元で囁く
「来週の金曜日。待ってるから」
去り際に言われた一言
こんな面倒なお客は嫌だろな、と悲観的に思っていたから、しばらくは訪れないつもりだったのに、また亮平さんに会いにきていいんだとなんだか嬉しくなった
それからずっと、そんな日々が続くなんて
その時は思ってもいなかった
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kae(プロフ) - amanonさん» amanon様、このお話達を思い出していただけるなんて…！とっても嬉しいです♡言っていただいて私も「本当だ！」と驚きまして新たな発見になりました笑 ラウくんの感じもお話とあってますよね！こちらこそありがとうございます！ (2021年11月12日 22時) (
レス) id: c4a2777d96 (このIDを非表示/違反報告)
amanon(プロフ) - ) - 僕の彼女になってよ。のMVが公開されてここのお話が映像化されてる！Haruroさんとkaeさんが書いた曲かなってなりました！ラウくんの「おいで」の衝撃！シリーズ読み返しながらmvとリンクさせてめちゃめちゃ楽しかったです！ありがとうございました！ (2021年11月12日 2時) (レス) id: ea6adaa9a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - Harunoさん» 最近kaeさんとお話させて頂いてるのをきっかけに読ませてもらったのですが、読んで正解でした😆ほんと素敵な作品を書いてくださり有難うございます！読んで下さってるんですか😆嬉しいです！有難うございます😌お互い頑張りましょう😊 (2021年9月21日 21時) (レス) id: e6ed62ce5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - kaeさん» うふふ😳読み終わるの遅くなってすみません💦でもホントに惹き込まれました😊また他の作品も読み漁ろうと思います✨頑張ってください！ (2021年9月21日 21時) (レス) id: e6ed62ce5f (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - ゆきんこさん» ゆきんこ様、見てくださってありがとうございます（ ; ; ）まさか物凄く人気な作者様にそのように評価して頂けるなんてとても信じられません…。コメントするのも畏れ多かったのですが密かに応援させて頂いておりました…夢心地です、有難うございます（ ; ; ）！ (2021年9月21日 21時) (レス) id: e700cf4b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno kae
x他1人 | 作成日時：2021年8月22日 21時
