5話 ページ6
毛利「迷惑とか考えなくていい
俺たちの娘になってくれ、A」
貴女「!」
蘭「お父さん……っ」
毛利「君の父親にも君の兄にもなれないが
君を守るということは……俺たちにも出来る。傍にいることだって俺たちならできる。ひとりにはさせない」
おっちゃんのこんな優しい眼差し、アニメでも見たこと無かった……
貴女「そ、、ばに……いて、くれる、の?」
毛利「勿論だ」
即答で返すおっちゃんに少しビビった
貴女「でも、私……片目……全く視えなくて、誰かに手、引いて貰わなきゃいけないぐらい、おにもつ、で……
片目だけ、薄く、て……学校でも、きもちわるいって……」
蘭「手を引く事も、こうして抱きしめる事もいくらでもするわ、これからはAちゃんのお姉さんだもん」
貴女「そば、に……いて、くれる…の?」
コナン「うん、それに学校では僕が守るから」
後ろからぎゅっと抱きしめる蘭ちゃんに乱雑にでも温かく頭を撫でてくれるおっちゃんにそっと握るその手を離すまいと目線を合わせて笑うコナンくんに
また涙を流す
コナン「帰ろ、Aちゃん」
飛鳥『帰るぞ、A』
手を差し伸べる彼の姿に……その優しさに兄の幻覚が見えた
うんと手を握った後は覚えていない
後にコナンくんが泣き疲れて眠っちゃったんだと思うと蘭ちゃんやおっちゃんに伝え、毛利家や阿笠家は帰路に着く
私はあの日から少し風邪を引いてしまい、蘭ちゃん達が看病してくれてるのにも関わらず1人で泣いていた
その時、コナンくんがずっと傍にいてくれて
手を握ってくれていた
私が復活して学校には行かずに父さん達の葬式が行われた。何故か警察の警備付きで…
聞けば父さんは昔、警察だったらしくて
ああ、だからあの時瞬時に行動出来たんだって、思った
警察関係者や身内、色んな人が父さんやにーちゃんを知っててくれて嬉しかった
その中にも探偵団のみんなもいて…
ちょっと嬉しかったんだ
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