ベランダに男児が干されてるんだが、私はどうすればいい！？[OP] (ページ11)

今日:22 hit、昨日:3 hit、合計:8,147 hit

11 ページ11

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ｢…！ぉ、ね…さ……

ﾊｯ｣

彼はﾊｯと目を見開くとｺﾞｼｺﾞｼと目を擦るのでその擦る手を掴み瞼に口付ける

貴女｢擦っちゃだーめ。どうかした？それにシャチくんは？｣

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ｢…ね、て…る｣

貴女｢そっか｣

よいしょと言葉を零し、ペンギンを持ち上げて膝の上に乗せ抱きしめる。勿論さっきとは違って優しくね

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ｢ﾜｯ｣

貴女｢君は年上だからって抱え込む質だからお姉さん心配だな〜。元いた世界に戻っちゃったら仕方ないけどさ

今、ここにいる間だけは年下なんだから目いっぱい甘えていいんだよ｣

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ｢……、うん｣

貴女｢寂しかったらそばに居るしお腹が空いたのならペンギンくんとシャチくんの望むものを好きなだけ食べさせてあげる。欲しい物があるなら買うし、今日の事がきっかけになって、外に出たくないって言うんならそれも構わない

私は君たちから離れたりしないから、安心しなさい｣

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ｢……！！

(あの時、傍で寄り添ってくれてたのはこの人だったのか…)

……1つだけ、ワガママ言っても…いい？｣

貴女｢ん？幾らでもどーぞ〜｣

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ｢ぃ、一緒…に……ねて、欲しぃ…っ｣

どんどん声が小さくなるペンギン
帽子を目深に被りながら隠しきれてない頬は赤くなり手と唇は震えていた

恐らく彼にとってはこれが最大級の甘えなんだろう

貴女｢勿論！というか最初からそのつもりだったよ〜

眠れそう？それとも１回起きたから目が冴えてる？｣

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ｢んーん、ねむ、ぃ｣

貴女｢そっか、それじゃ寝よっか！｣

ペンギンを抱えて寝室へ入りベッドに寝かさせ熱を手の甲で計る

まだ熱いな…

シャチの方はと思い、もうすっかり乾いてしまったタオルを退けてペンギンと同様に熱を計る

やっぱりペンギンと違って寝てたからシャチの方がそこまで熱くないな…

2人分のタオルを濡らし額に乗せる
これでよし！と思ってたらペンギンにシャツを引っ張られ次にシャチとペンギンの間に空いた空間をﾎﾟﾝﾎﾟﾝと叩いた

間に寝てって事かな？

両手に花ってやつだな
いや、両手に推しか

尊っ！！

ペンギンとシャチの手を握ってペンギンの寝息が聞こえたくらいに眠る