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A
「あんた、本気なの…?」
流司
「本気だよ、冗談でそんな事言う訳ねえよ」
そうして俺は来月いっぱいでホストを辞める事が決まった
オーナーにこの話をしたら結構止められたけど
Aとの結婚だけは絶対に諦めたくなかった
11月25日、この日が俺のラストイベント(卒業イベント)の日になった
それまではホストである龍輝として生きていく______
俺とAが出会ったのは4年前の丁度今ぐらいの時だった
___________
まだホストを始めたばかりだった俺は
初めて指名をくれた姫とのアフターで行ったBARで酔っぱらった
何とか姫をタクシーに乗せれたはいいけど
店に戻る事すらも家に帰ることすらも出来ずに
道端で酔いつぶれてる所にAが現れた
Aは酔いつぶれた俺を抱えて店まで連れてってくれたらしく
次の日代表にその話を聞いてその事を知った
名前もどこの店の子かも分からない
また会えたらなと思ってたら奇跡が起きた
まだ酒の多さが慣れない俺は
前と同じようにアフターで酔って潰れた
でも、まだギリギリ意識がハッキリしてて
前と同じ場所で座り込んでると
A
「あんた、ホストならお酒強くなんないとこの世界で生きていけないよ」
流司
「え…?誰?」
A
「記憶にないよね。前にあんたの事抱えて店まで持ってってあげた」
流司
「…え、あ、あの時の」
A
「お礼くらい言ってくれてもいいのに」
流司
「あ、ありがとう。結構本気でもう一回会いたかった。あの時はほんとに感謝してる」
A
「いいよ。ちゃんとお礼言えるの偉いじゃん。私、愛珠花。すぐそこの店で働いてる。よろしくね」
流司
「俺、流司。あ、龍輝」
A
「あはは、本名 笑 私、お店では愛珠花だけど本名はA。よろしくね流司くん」
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2024年1月16日 7時