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北人(A)
「Aおはよ!朝だよ」
ベッドから落ちた私に微笑みながら手を伸ばしてた
A
「お、おはよ!」
ほくちゃんの手を取って起き上がる
掴んだほくちゃんの手はあったかくて
ほんとに人の手の様だった
北人(A)
「朝ごはん食べる?」
A
「あ、いつも朝は食べないんだ」
そう言うとほくちゃんは大きい目をパチパチさせて
それから顔をムッとしかめた
北人(A)
「ダメでしょ!朝はちゃんと食べないと体に良くないよ!」
A
「はい、ごめんなさい、」
北人(A)
「わかったならよろしい!じゃあ一緒に作る?」
A
「え?!料理もできるの?!」
北人(A)
「もちろん、何にする?」
A
「じゃあ、朝っぽいものがいい!」
それから2人で朝ごはんを作った
もちろんほくちゃんはアンドロイドだから食べれない
そう言うとこを見ると本当にアンドロイドなんだって実感する
今になって思う。目の前にいる彼を
ほくちゃんと呼ぶべきなのか、どうして彼がここに来たのか
色んな事を考えた。それでも、何かわかるまでは
彼をほくちゃんと呼ぶ事にした。
私は知らなかった彼と過ごす事が
私のこれから先の人生を変えるなんて。
その日から、仕事に行く時は
ほくちゃんが見送ってくれる様になった
一人暮らしを始めてからずっと寂しかった家に
“行ってらっしゃい” と “おかえり”を
言ってくれる人がいる事が嬉しかった
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2024年1月16日 7時