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何も考える暇もなく電車に乗って戸亜留市に向かった
鳳仙に行く？いや、もう居ないかも。
家に行こう、会いたい。話したい。
有剣からしっかり話を聞きたい。
有剣の家のドアの前に着いてふと我に返る
何も考えずに電車に乗って来たはいいけど
何を話せばいいの？どうしよう、頭が真っ白だ
｢A？｣
後ろから名前を呼ばれて振り返る
A
｢有剣、！｣
小田島
｢え？A？なんでいんの？｣
わかりやすく困惑する有剣に私は目を見て伝えた
A
｢ちゃんと、話したくて。手紙読んだよ、ありがとう｣
気づけば懐かしい香りに包まれていた
小田島
｢ごめん、ちょっとだけこのままでいさせて｣
その後、家の中に入って2人でしっかり話し合った
どうしてあんなことをしたのか、全部話してもらった
人は誰かを本気で愛しすぎると誤った判断をしてしまう時がある
有剣は私を愛してくれていた
でも愛しすぎるが故に間違いを犯した
有剣は何度も私にごめんと謝って自分がした事を後悔していた
きっと普通なら許さない。でも、まだ有剣を好きだということは
私も有剣もきっと歪んでるんだ。
もしかしたらおかしいと思われるかもしれない
あそこまでされたのにどうして許すの？って
でも本気で愛してるからこそ私は、有剣とまた人生を歩みたいと思った
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作者名：ｈaＲu.s2 | 作成日時：2023年7月12日 14時
