歪んだ愛 (ページ38)

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その時、私のスマホが鳴った

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スマホの通知には有剣と書かれていた

見たくない。怖い。

何度もなる通知音にまどかが気づいてスマホに表示された名前を見た

まどか
｢A、私がついててあげるから｣

そう言ってまどかが隣に座って私の肩を支えてくれた

震える手でなんとかロックを解除する

通知の数を見て血の気が引いた

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［有剣］ 38件の通知

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［有剣］

『A〜』
『今何してんの〜？』
『ねー』
『A〜』
『おーい』
『無視？』
『A？』
『なんで見ないの』
『A』
『なんで無視すんの』
『Aー』
『おーい』
『？』
『何してんのー』
『おーい』
『A？』

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私がカメラやマイクを見つけたことを有剣はきっと気づいてる

ずっとカメラで見てたのかもと思うと

スマホをまともに持つことすら出来なかった

まどかはずっと指輪を気にしていた

指輪をじーっと眺めてまどかが急に窓を開けて外に放り投げた

まどか
｢A、一旦ここ出よ！ここにいたら危ない気がする。まだ見つけきれてないカメラとかあるかもしれないから、｣

ずっと震え続ける体をまどかが支えてくれて私は家を出た

まどかが楓士雄達に連絡をしてくれて

みんなで原沢商店に集まることになった

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