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有剣と付き合い始めてもう少しで半年が経つ
もう気づけば冬が来た、街はクリスマスで溢れかえっていて
有剣が私の手を引いて連れてきてくれた場所は
大きなクリスマスツリーが輝く場所だった
A
「わ、、綺麗。」
言葉を失う程の綺麗さに私は固まった
こんな幸せな未来があるなんて昔の私は考えもしなかったと思う
どれだけ足掻いて手を伸ばしても
きっと届かなかった幸せを有剣はくれた
来年も再来年もこの先ずっとこの幸せが続くように
心の底から願った
すると有剣が隣でポケットから小さい箱を出した
小田島
「A、手出して」
私は有剣に両手を差し出した
有剣が私の右手を手に取って箱から指輪を出した
そして私の薬指に指輪をはめた
小田島
「これは、左手の予約」
“左手の予約”ちょっとくさい言葉だけど嬉しかった
左手の薬指は有剣のために置いておくね
いつかお互いが大人になった時、左手につけてね
この右手で光る指輪を。
それから有剣と手を繋いで家に帰った
家に帰って2人でソファーでゴロゴロしてたらいつの間にか眠っていた
有剣の右手にも同じ場所に指輪が光っていた
有剣が用意してくれたのはペアリングだった
有剣はかなりのロマンチストで1ヶ月ごとの記念日の日には花束もくれる
私の好きな薔薇の花束
でも毎回何故か黒い薔薇の花束だった
有剣になんで黒なのか聞いたら
Aは薔薇みたいに綺麗だから、黒が1番Aっぽかったからって
私は花には疎いから知らなかった
それが何を意味してるのか
気づくまでは
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2023年7月12日 14時