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小田島
｢まさかこんなとこで会えると思ってなかった誰かと待ち合わせ？｣
有剣が私の隣に座った
シダケンはつまんなさそうに迎えに座ってスマホを触っている
A
｢うん、まどかの部活終わりに会う約束してるからここで時間潰してるんだ〜、｣
小田島
｢ふーん、じゃあその後家行っていい？｣
A
｢いや、今日はまどかそのまま泊まるから有剣はだめだよ｣
咄嗟に断ってしまった
小田島
｢え〜、じゃあいつならいいの？｣
A
｢うーん、予定ない日ならね｣
その時、ブーっとスマホが震えた
スマホの画面には“まどか”と表示されていた
応答を押して電話に出た
[まどか]
『着いたけどどこにいる？』
A
｢わかった！今そっち向かうから待ってて！｣
電話を切って私は荷物をまとめてレジまで行こうとした
その瞬間、私の左手を有剣が掴んだ
小田島
｢Aさ〜、俺の事避けてる？｣
正直、なぜかわからないけどすごく怖かった
いつもの有剣と少し声が違う気がした
A
｢避けてないよ？まどか来たからもう行くね。｣
そう言って私は有剣の手を振り払った
振り払った瞬間、有剣の顔がすごく悲しそうに見えた
それでも私は振り返らずに会計を済ませてカフェを後にした
私はまどかの所まで走った
早くまどかにあってこの胸の動悸を沈めたかった
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作者名：ｈaＲu.s2 | 作成日時：2023年7月12日 14時
