きっと大丈夫 2 (ページ10)

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10.THE WORST X 後日談ページ10

A
｢あの時、私泰志のこと好きだったって後から気づいた、でももうあれからだいぶ時間が経って、私は色々経験してきて泰志のこと、忘れてた、そしたら泰志が鬼邪高にいた｣

その言葉を聞いて泰志が目を大きく見開いた

A
｢懐かしくて、嬉しかった、でももうあの頃の私はいない、今の私には小田島が必要なの、あの人は私の色んなことを知ってて、私の心の穴を埋めてくれてるの、だから、小田島を選んだんだよ｣

私の目にはいつの間にか涙が溜まっていた

泰志は私の涙を手で拭い、優しい顔で微笑んで

泰志
｢遅かったか、お前が幸せならいいわ、でも、もし泣かされてその関係が終わるなら、俺んとこ来いよ、待ってっから｣

A
｢どーだろね、今私幸せだからわかんない｣

そう言って泰志の手を壁から離し、私は泰志に背を向けて歩き出した

校舎を出て、校門まで行くとそこには有剣が立っていた

有剣を見て、なぜか涙が溢れ出す

私は有剣の元まで走って有剣に抱きついた

すると有剣は最初は焦っていたけど

何も聞かずにただ抱きしめてくれた

しばらくして、有剣が私の顔を覗き込み

小田島
｢行こっか｣

と言って2人で歩き出し、有剣はある場所に連れて行ってくれた

着いた先は前に来た、ファミレス、“エルピス”だった

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