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9.THE WORST X 後日談 ページ9

あれから結構な時間が経って私は帰ろうとしていた









A
「私帰るね」










楓士雄
「おう!気をつけて帰るんだぞ!」











皆といたプールサイドから出て歩き出す











すると後ろから泰志の声がした










泰志
「おいA!」










それを聞いて振り返る











すると急に私の背中は壁に当たり気づいたら泰志の顔が目の前にあった











急な出来事すぎて、私の頭は追いついていなかった










A
「泰志?どうしたの」










泰志はしばらく黙ったまま私を見つめた










泰志
「…んで、」










A
「え?なんて言った?聞こえなかった」










泰志
「…なんでだよ、なんであいつなんだよ、なんで」










A
「泰志?落ち着いて」











泰志
「なんで!小田島なんだよ!俺は、俺はずっと昔っからお前が好きだったんだよ!なんであいつに取られなきゃいけねえんだよ!」










私は泰志の顔を見て、驚いた











泰志は泣いていた











初めて見る泰志の泣き顔に私はどうする事もできなかった










A
「や、泰志、私」











泰志は私の肩に顔をうずくめて泣いていた











泰志の頭を撫でて私は、泰志に呟いた











A
「ねえ、泰志、私ね昔、すごく辛いことがあったの、それからしばらくして引っ越したからもう泰志とかまどかに会うことはないんだろうなって思ってたの」










泰志は私の肩に顔をうずくめたまま泣きながら私の話を聞いていた










A
「私が引っ越す時にさ、まどかに挨拶行ったらその時近くに泰志もいてさ、そこで私が引っ越すこと知った泰志が、私にじゃあなってひと言だけ言ってどっか行っちゃったでしょ?」











ずっと顔をうずくめていた泰志が顔をあげた











A
「あの後、まどかから聞いたけど泰志泣いてたんだって?私、それ聞いた時嬉しかった、いつもちょっかいかけてきて、めんどくさいって思ってたけどそれ聞いた後からなんかずっとモヤモヤしてて」











泰志の涙を手で拭ってあげる












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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2023年6月5日 2時

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