40.THE WORST ORIGINAL ページ40
私が泣き続ける中、2人は傍にしゃがみこみ優しく背中をさすってくれた
どのくらい泣き続けただろう、私が落ち着いてきたことがわかったのか有剣が口を開いた
小田島
「帰るか」
A
「うん」
私はお父さんの引き出しに入っていたものを全部持って
家を出た
家を出る前にお父さんを1番近くで支え続けた氷山という人に呼び止められた
氷山
「Aさん!僕はあなたのお父さんを1番近くで支えさせて頂いていた氷山と申します。お父さんはずっとあなたの事を心配されていました。どうかこれからもお元気で」
私はその人に微笑んで
A
「ずっと父を支えて頂いて、ありがとうございました。氷山さんもお元気で」
そうして私は2人と歩き出した
目の前には綺麗なオレンジ色の空が広がっていた
2人と一緒に私は鬼邪高に戻った
鬼邪高に戻るとみんなが待ってくれていた
楓士雄
「鍵、なんだったんだ?」
A
「お父さんの部屋の引き出しの鍵だった、中に写真と絵とお父さんからの手紙が入ってた」
楓士雄
「手紙、ちゃんと読んだのか?」
A
「うん、読んだよ」
楓士雄
「そうか」
泰志
「A、お前は強えよ、でも無理すんなよ」
清史
「そうだぞ!俺らがずっとついてるからな!」
ジャム男
「そうっすよ!ひとりじゃないですかね!」
みんなの顔を見て微笑む
村山
「A」
A
「良樹、ずっとありがとね」
村山
「お父さんのことは守れなくてすまんかった」
A
「良樹のせいじゃないよ、誰のせいでもない、悪いのは鬼山だから」
鬼山達はもう捕まった、それが今は少しだけ気持ちを楽にしてくれている
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2023年6月5日 2時