38.THE WORST ORIGINAL ページ38
次の瞬間、お父さんの体が重くなったのがわかった
私の手の中で、お父さんは息絶えた
A
「お父さん…!」
たくさん声をあげて泣いた
なんで私の大切な人は、こんなにも早く私の前から
消えてしまうんだろう
お母さんが死んだ時、私はお父さんを責めた
責められてもお父さんはただ私に謝った、お父さんは何も悪くないのに
後悔ばかりを思い出す、私の大切な人を奪った鬼山達が憎くて仕方なかった
私は近くに落ちていた、鬼山がお父さんを撃った銃を手に取った
床に倒れていた鬼山の近くまで銃を持ったまま歩いて行く
村山
「A?何持ってんだよ!離せそんなもん!」
小田島
「A!」
誰の声も届かなかった、そして私は鬼山に銃を向けた
A
「なんであんた達は、私から大切な人を奪うの?、なんであんた達は、、のうのうと生きてるの?私がどれだけ辛い人生を歩んで来たか、あんたにはわかる?お母さんを殺されて、何にも悪くないお父さんを憎んで、最後はお父さんまで殺された、あんたにこの辛さがわかる?あんたも死になよ!」
私は銃の引き金を引こうとした
小田島
「やめろ!」
私の手から有剣が銃を取り上げた
小田島
「こんなこと、お父さんやお母さんが望む訳ない、Aの手を汚してまで、復讐なんか望んでない絶対に」
私は膝から崩れ落ちた、そしてまた声をあげて泣いた
有剣は私を抱きしめながら大丈夫と呟いた
その後、警察が到着し、鬼山は捕まり、お父さんは病院まで運ばれた
私は有剣やみんなに支えられながら工場を後にした
小田島
「A、大丈夫だから、俺がずっと傍にいるから」
私達は抱きしめ合った
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2023年6月5日 2時