きっと大丈夫 2 (ページ30)

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30.THE WORST ORIGINAL ページ30

その後もずっと私は鬼山と工場跡地にいた

鬼山が私の傍から離れることはなかった

A
｢なんであんたは私にそんなに執着するの？｣

鬼山
｢教えてあげよっか…？知らないんだもんね…Aは…｣

A
｢え？何を？｣

鬼山
｢ほんとに知らないんだなぁ…俺とね…お前はね…元々…許嫁の関係だったんだよ…｣

A
｢は？許嫁？｣

鬼山
｢許嫁だったのにさぁ…お前の親父がいきなりその話をなしにするっつったから…俺はその時からお前が好きだったから…俺は嬉しかったのになぁ…腹立つなぁ…｣

A
｢そんなこと、聞いたことなかったんだけど｣

鬼山
｢お前には絶対会わせようとしなかった…会いたいって言っても何かと理由をつけて…だから俺はお前に執着してるんだよ…｣

私はお父さんからそんなことを聞いたこともなかった

お父さんがその話をなしにしようと言ったことがキッカケで
私達家族は狙われ続けて、お母さんを失った

お父さんはなんで断ったんだろう、私のことを考えてなのかな

私の頭は色んな事でぐちゃぐちゃになっていた

鬼山
｢明日は楽しみだなぁ…完全に俺のAになるんだからなぁ…早く明日になんねえかなぁ…｣

私は何も言わずにずっとうつむき続けた

次の瞬間、工場のドアの方から爆発音が聞こえた

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