29.THE WORST ORIGINAL ページ29
鬼山が私に近づいてくる
そして、私を縛っていたロープを切った
鬼山
「やっと…俺のものになった…」
そう言いながら鬼山は私に抱きついてくる
全身に鳥肌が立った
鬼山
「明日…お前のお友達とか言う奴らが助けに来ると思うからさぁ…その時…俺の目の前であの男に別れよって言えよ…俺と付き合うからお前いらないってさ…助けに来たのも無駄だって…わかった…?」
A
「なんでそこまでしなきゃいけないの、絶対に嫌」
鬼山
「あいつら殺すよ…?言う事聞いとけよ…俺…お前のこと殺したくないからさぁ…」
もうこいつになんの言葉も通じない、私は自分を犠牲にしてでも
みんなを守りたい、みんなに生きていてほしい
A
「…わかった、その代わり、絶対みんなに手を出さないで」
鬼山
「俺の言う事ちゃんと聞くならね…?」
A
「わかったよ、約束して」
鬼山
「いいよ…?約束」
鬼山は私に抱きついた
鬼山が抱きつく度に体に鳥肌が立つ
鬼山
「お前…いい匂いするなぁ…あの男にもこの匂い嗅がせてたのか…ずるいなぁ…あの男殺したいなぁ…」
恐怖を感じるほどの歪んだ愛に私は寄り添うなんてとてもじゃないけど出来なかった
A
「みんなを傷つけないって約束でしょ、絶対手を出さないで」
鬼山
「わかってるよ…殺意を抱くのは自由だろ…?」
何も言葉が出ない、言葉にならない恐怖が私を襲った
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2023年6月5日 2時