27.THE WORST ORIGINAL ページ27
A
「痛っ…なにこれ」
動けば動くほど痛い
みんなは無事なのか、撃たれた子は無事なのか
不安はつのるばかりだった
??
「おお…目が覚めたか」
後ろから男が入ってきた
私が死ぬほど聞きたくなかった声
A
「鬼山、こんなことして何になんのよ」
鬼山
「うるせえ口だなぁ…お前の母親も最後はうるさかったって親父が言ってたなぁ…親子揃ってうるせえんだな」
この男は鬼山 悠弥(きやま ゆうや)、鬼山組の跡を継ぐ男
A
「やっぱり…お母さんを殺したのはあんた達だったんだ、あの時から私がどんだけ苦しんできたと思ってんのよ!どんだけあんた達を殺したいと思ったか!」
鬼山
「お前に殺される前に俺がお前を殺すんだよ…でも残念だなぁ…俺が今までお前を殺さないように指示出してきたのに…お前男なんか作るんだもんなぁ…」
A
「…は?、どういうことよ…」
鬼山
「俺さぁ…お前のこと好きだったんだよ…?それがさぁ…何男作ってんの…?お前の周りは前から男ばっかで…鬱陶しかったんだよ…」
鬼山の目には生気がなかった
異様な空気を放つ鬼山に恐怖を覚える
A
「ずっと監視してたってこと?」
鬼山
「そうだよ…?だって…お前のこと狙ってる奴なんて大量にいるよ…?お前を最終的に殺すのは俺って決まってんだよ…」
A
「なんでそんなに執着するの、ほんとに何がしたいの?」
鬼山
「だからぁ…交渉したいんだよ」
A
「交渉?」
鬼山
「そう…交渉」
その後に言われた鬼山の言葉は信じられないものだった
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2023年6月5日 2時