22.THE WORST ORIGINAL ページ22
私は話を終えた
わかってはいる、こんな話をまともに聞けるわけがない
A
「だからまた私逃げなきゃ、鬼邪地区にいたら皆に迷惑かけるから」
そう言って、私は2人の顔を見た
2人は真っ直ぐ見つめて、私の話を聞いていた
正直すごく驚いたこんなにも真っ直ぐ真剣に聞いてくれるなんて思ってなかったから
轟
「鬼邪地区から出る?なんでだよ、俺らが守るよ」
A
「…」
小田島
「鬼邪高にいた方が絶対安心だし、鬼邪地区を離れたら、どうやって俺達はAを守るんだよ」
私は立ち上がり、2人に背を向けた
A
「2人にはわかる?誰かに頼りたくてもその人達を傷つけたくないから頼れない私の気持ち、どんなに頼りたくてもそれよりももっと皆が大切だから、私のせえで誰かが傷ついて、大切な人を失うのが怖いから」
私はずっと抱えていた想いを2人に伝えた
小田島
「それは俺らも一緒だよA、俺らはAが大切だから、Aが傷つくのが怖いから、だから俺らは守りたいんだよAを」
轟
「俺らにお前を守らせろ!俺らを傷つけたくないとか考えんな!今は自分のことを優先して考えろ俺達が守るから」
A
「簡単な話じゃないんだよ?今までとはレベルが違うんだよ?人が死ぬかもしれないんだよ?それでも、そんなこと言えるの?」
小田島
「言える、俺は死ぬ気で守るよ、だってこんなに好きになって愛したのはAが初めてだから」
轟
「俺もそうだ、鬼邪高に入って初めて心を許せたのはお前だった、A俺達はお前を守ってみせるどんなに高い壁でも乗り越えてみせる」
そうだ、私の周りには色んな事を乗り越えてきた人がたくさんいた
なんで頼らなかったんだろ、この人達なら大丈夫
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2023年6月5日 2時