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それから1日、2日、3日と日が過ぎても
まだ健太さんに聞けずじまいだった
壱馬
「慎 まだ健さんに聞けてへんの?」
「中々勇気出ないんすよね、もし付き合ってるとか言われたらどうしようって思っちゃって」
壱馬
「でも聞いてみんとわからへんやろ」
「…そうっすよね」
そこに丁度健太さんが山彰さんと飲み物を買って帰ってきた
壱馬
「ほら、慎行くで」
そう言って壱馬さんが俺の背中を押してくれた
重たい足取りで健太さんの元まで向かうと
何かを察したようにこっちを見ながらニヤニヤしてる
山彰さんが健太さんをポンと叩いて俺を指差した
健太
「ん?」
「…いや、えっと」
健太
「何よ笑」
健太さんの顔を見つめて数十秒停止した
それを見かねて山彰さんと壱馬さんがフォローしてくれた
山彰
「話したらスッキリすると思うけどな まこっちゃん」
壱馬
「そやで慎」
「…あの、一ノ瀬Aさん知ってますか?」
健太
「ああ、知ってるよ?」
頷きながらそう言う健太さんにずっと詰まってた言葉を放った
「…Aさんと付き合ってるんですか!」
思わずデカい声が出て健太さんを見ると
目をパチパチして驚いていた
健太
「いや、付き合ってはないよ?」
思った以上に冷静に答えてから
ニヤっと笑って「でも好きだよ?」と言った
しばらく思考停止して、天を仰いだ
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2024年1月25日 10時