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それから数曲歌って
Aさんはステージ裏にはけていった
歌い終わってからAさんがはけていくまでの間
ずっと拍手が鳴り止まなかった。
終わったあとも、周りからは
今日も最高だった、次も来ようね。なんて言葉が溢れてた
俺は気付けば流れてた涙を拭いてライブバーを出て
家までの道を歩き出した
本当はAさんに会いたいと思ったけど
疲れてるかもと思ってメッセージだけ送った
慎歌聴きました!最高でした!
A来てたんだ
慎はい!めちゃくちゃよかったです
Aありがと
やっぱりAさんに会いたい
そう思って、俺はライブバーに戻った。
ライブバーに戻ると、店の前にAさんが見えた
思いっきり名前を叫ぼうとした時
Aさんの前に、見覚えのあるサングラスかけた
見覚えのあるパーカーを着た人が見えた
「…え、健太さん、?」
Aさんと親しげに喋る健太さんに驚いて思わず声が出た
咄嗟に口を押さえて物陰に隠れた
A
「ん?」
健太
「ん?どうした?」
A
「…いや、なんか声聞こえた気がして」
健太
「怖いこと言わないでよ」
A
「あ、すいません。で、なんでしたっけ」
Aさんと健太さんが話す内容が入ってこないくらい
頭が真っ白になってた
その後、どうやって帰ったかすらも覚えてない
気付けば朝になっていた
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2024年1月25日 10時