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ある日、Aさんのタバコを吸う姿が
あまりにもカッコよくて見惚れた
そんなAさんを見つめて声をかける
「Aさん、一口吸ってみたい」
Aさんの手を指しながら言ってみた
A
「いいよ、こっちおいで」
言われるがままAさんの傍に行って
Aさんの手からタバコを一口吸う
A
「深呼吸する感じ。吸って、止めて吐いて」
Aさんが言う通りにやってみる
A
「上手いじゃん、吸ったことあんの?」
思ってたよりもタバコが重くてキツさを感じた
「…ないです、」
A
「そうなんだ」
気にせずタバコを吸う彼女にキスをする
タバコの味がまだ残る苦いキスだった
Aさんはいつも急にスイッチが入る
持っていたタバコを灰皿に押し付けて火を消した
座ってた俺の膝の上に乗ってきて
Aさんが俺の首に腕を回してまた唇を重ねた____
いつの間にか眠ってた俺とAさん
Aさんが起き上がって俺の目にかかった髪を指でどかした
そのまま優しく俺の頬に手を当てて微笑んで
そっと優しくキスをした
「…ん、Aさん?」
A
「おはよ、結構寝てたかもね」
俺の頬に触れたAさんの手は暖かくて優しかった
俺がAさんを求めた時は冷たくはぐらかされるのに
不意にこういう事をしてくるから
Aさんはずるい人だ
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2024年1月25日 10時